...彼はどう言ふ美少年よりもかう言ふ頭脳の持ち主を愛した...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...同時に又どう言ふ君子よりもかう言ふ頭脳の持ち主を憎んだ...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...この場(には)のあらん限は内日(うちひ)刺(さ)す都もあらんこのにはのなからん時はうちひさす都もあらじうちひさす都あらずばあはれ/\この世間(よのなか)もあらじとぞおもふ頭の上にあたりて物音こそすれ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...)かういふ頭の持合せがあつたら...
薄田泣菫 「茶話」
...經濟の頭と權利と云ふ頭が乏しくなつて居る...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...知つて居るけれども豫算と云ふ頭の乏しいのはどうも據ない...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...大切にすると云ふ頭を持つて居るものである...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...さう云ふ頭で取り計らひもしたのであつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...遊ぶことでも何でも総て無駄にはせず出世をし度い/\といふ頭でやつて居ましたから...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...之れも世に出度いといふ一つの策略から呑むのだといふ頭を持つて居ました...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...それが前申上げた楽して世渡りをしやうといふ頭からなつた者は...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...何(なん)といふ頭痛(づつう)であらう!頭(あたま)が粉(こな/″\)に碎(くだ)けてしまひさうに疼(うづ)くわいの...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...また彼は私にさういふ類のものを味ふ頭がないことを知つてゐるので一切求めないのです...
牧野信一 「蔭ひなた」
...多いときには何百人と云ふ頭数へたつたひとりの下足番で次々とこの芸当を演じて見せるのである...
正岡容 「寄席風流」
... おちぶれて関寺(せきでら)うたふ頭巾(ずきん)かな几董(きとう)頭巾は冬季なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...「うたふ頭巾かな」といふ続きにて頭巾着た人が謡ふとなること俳句において通例の句法なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...ツトまたツトッコてふ頭ばかりの蛇となる...
南方熊楠 「十二支考」
...五彩目を奪ふ頭飾(かみかざり)の類が陳(なら)べてある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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