...彼等は二人とも赤褌(あかふんどし)をしめた...
芥川龍之介 「海のほとり」
...また平生見かける相撲が――髪を藁束(わらたば)ねにした褌(ふんどし)かつぎが相撲膏(すもうこう)を貼(は)っていたためかもしれない...
芥川龍之介 「追憶」
...ふんどし一つのわたくしがその本人ですとは出られませんから...
岩野泡鳴 「猫八」
...白い褌(ふんどし)をつけている...
梅崎春生 「幻化」
...ふんどしだって純綿だったぜ...
太宰治 「風の便り」
...ふんどし一つになって...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ふんどし一つで、金言を吐いていたんじゃ、まるで何かみたいだ...
太宰治 「春の盗賊」
...ふんどしひとつで外へ飛び出し...
太宰治 「春の盗賊」
...病めば長い長い旅・こゝに住みたい水をのんで去る(添作)・あすもあたゝかう歩かせる星が出てゐる・ふんどしは洗へるぬくいせゝらぎがあり(木賃宿)春夜のふとんから大きな足だ□・枯草の風景に身を投げ入れる(改作)四月六日晴れたり曇つたり...
種田山頭火 「行乞記」
...そして密(マヽ)柑があつて(白船居)どうやら霽れさうな松のみどり沖から白帆の霽れてくる埋立地のそここゝ咲いてゐる頬かむりして夏めく風にそよいでる棕櫚竹の一本を伐る西瓜とパヽイヤとさて何を添へようか(白船居)春蘭そうして新聞むつまじく白髪となつてゐられる□星も見えない旅をつゞけてゐる□・岩へふんどし干してをいて・若葉のしづくで笠のしづくでよく話した...
種田山頭火 「行乞記」
...角とふんどしのことから問いただしてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...犢鼻褌(ふんどし)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...切り立ての牘鼻褌(ふんどし)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...トランクをあけて御覽! ――野郎のふんどしばかりだ...
牧野信一 「痴日」
...犢鼻褌(ふんどし)の歌も...
正岡子規 「人々に答ふ」
...彼等が縮緬(ちりめん)の犢鼻褌(ふんどし)など買つて...
正宗白鳥 「避病院」
...古褌(ふるふんどし)を着けて年を迎えたことを記(しる)した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...大仏さまの褌(ふんどし)のようなもんでさあ」こう云いながら...
山本周五郎 「雪の上の霜」
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