...白足袋でふわりと浮くと...
泉鏡花 「薄紅梅」
...どうぞ……」博士は操縦席について、しきりに計器類のおもてを見まわしながら、たくみにスイッチを切ったり、目盛盤をうごかしていたが、大空艇はだんだんと速度をゆるめ、ふわりふわりと、しずかに下へおりていくのであった...
海野十三 「火星兵団」
...体がふわりと浮きあがる...
海野十三 「恐竜島」
...ふわりふわりと浮かんでおりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...被衣のみが沙(すな)の上にふわりと落ちていた...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...派手な銘仙の布団がふわりとかかっていた...
豊島与志雄 「反抗」
...コスモスの花は空に浮いたやうにふわり咲き出した...
長塚節 「教師」
...それからぐつと後(うしろ)の足(あし)で水(みづ)を掻(か)いて向(むかふ)の岸(きし)へ着(つ)いてふわりと浮(う)いた儘(まゝ)大(おほ)きな目(め)を(みは)つてこちらを見(み)る...
長塚節 「土」
...小豆色(あずきいろ)の派手な鹿子絞(かのこしぼり)の羽織がふわりと脱捨ててあるのが...
原民喜 「秋日記」
...いま一機がふわりと離れると...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ふわりと身体が浮んだのである...
本庄陸男 「石狩川」
...酒に酔った魂だけが面白そうに抜け出してふわりふわりとあちこちを飛びまわっているのを眺めているような心持だった...
牧野信一 「鬼涙村」
...白いレース・カーテンのような布地をふわり長くこしらえて...
宮本百合子 「菊人形」
...いやにふわりとした腕の工合で妙です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なるほど葉巻形の厖大な図体が少しく地上を離れてふわりふわり...
山本笑月 「明治世相百話」
...またそんな」男の体へふわりと絡んで...
吉川英治 「江戸三国志」
...ふわりと千浪の手が握った...
吉川英治 「剣難女難」
...引っくり返しの枡の上にふわりとおろされた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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