...もはや身を殺す恐怖のふるえも静まっているのでなかろうか...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...女の柱を掴んだ手がわなわなとふるえている...
梅崎春生 「日の果て」
...ふるえるのだった...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...彼(かれ)は顫声(ふるえごえ)して...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...ガクガクと歯の根もあわずふるえながら立っておりましたが...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ふるえあがりそうな光景(こうけい)である...
壺井栄 「二十四の瞳」
...そこで隣の国の王はふるえ上って降参し...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...やはりわなわなとふるえている...
中里介山 「大菩薩峠」
...くちびるがふるえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...身体もわなわなとふるえていた...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...黄金(こがね)の髪に雲を起せるは誰(た)ぞ」女はふるえる声にて「ああ」とのみいう...
夏目漱石 「薤露行」
...ぶるぶるとふるえました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ガーン重くけたたましく鐘の音響によって絶えずふるえた...
「赤い貨車」
...やれどっこいしょ! なんだか馬鹿にふるえてるなあ?女が低く唸る...
三好十郎 「樹氷」
...躯(からだ)の芯(しん)からふるえが起こった...
山本周五郎 「橋の下」
...がたがたとふるえた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ただかすかな光のふるえを刻んでいるばかり――すると...
吉川英治 「剣難女難」
...われにもあらぬふるえがどうにもとまらなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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