...が、急にふり返ると、やはりただ幕ばかりが、懶(ものう)そうにだらりと下(さが)っている...
芥川龍之介 「奇遇」
...大地にふり積もった雪を...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...戸口の方をふりかえった...
海野十三 「蠅男」
...聞えぬふりして返事も出さず...
太宰治 「善蔵を思う」
...大喜びのふりして...
太宰治 「火の鳥」
...籐の杖をふりまわしながらやって来た...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...」老人は牧者の方へふり向いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「学長先生をお救いいたしました」友清君の声にふり返ると...
永井隆 「長崎の鐘」
...参詣をするふりをして扉をあけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...手頃の脇差が一と口(ふり)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」私とたいさんは抱きあって寝たふりをしていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...だんな?」彼ははじめて玉目三郎をふりかえった...
本庄陸男 「石狩川」
...(両手を拡げて未来を掻(か)き抱(いだ)く如き振(ふり)をなす...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...硯(すゞり)の海へはふり込むと...
森鴎外 「細木香以」
...いや先生」と再び東湖にふり返って...
山本周五郎 「新潮記」
...刀(とう)をふりかざして才蔵の手もとへおどった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ふたりがふりかえると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...権之助も振顧(ふりかえ)る...
吉川英治 「宮本武蔵」
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