...彼は後へふり向こうとしたが...
海野十三 「火星兵団」
...「初深雪(はつみゆき)降(ふり)にけらしなあらち山越(こし)の旅人(たびびと)※(そり)にのるまで」この哥をもつても我国にそりをつかふの古(ふるき)をしるべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一足しさって高く右手の鎌をふりあげた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...見て見ぬふりをしては...
太宰治 「答案落第」
...老母はさしうつむいてふりむきもいたしません...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...女の手をふりもぎって逃げ帰ったが...
知里真志保 「あの世の入口」
...右手に高くペ,リオンのすごき大槍ふりかざし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」お庄はその悪戯書きを見て見ぬふりをしていたが...
徳田秋声 「足迹」
...男は最も茂みの深い所に達した時、ふり返ってみた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたしは連れ立つて駅へ出る道をさがす振(ふり)をして...
永井荷風 「畦道」
...帳場格子(ちょうばごうし)の方をふり返って見た...
夏目漱石 「夢十夜」
...聾のふりをするには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なにをしていたのか、金五郎が、ふりむくと、手に持っていた筆を、かたわらの小机のうえに置いた...
火野葦平 「花と龍」
...うしろをふりかえってみると...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...いまの変りようはどうだろう――眠元朗はこんどは娘の方をふり向いて見たが...
室生犀星 「みずうみ」
...人を呼びますよ」とひっしに掴まれた手をふり放そうとした...
山本周五郎 「新潮記」
...さも得意らしい薄髯顔で見ぬふりを保ちながら...
横光利一 「旅愁」
...ふりかぶった強刀を老耄(おいぼれ)微塵になれッとばかり斬り下げて来た――その疾風迅雷の早技に間髪を入れる隙もなかったので...
吉川英治 「剣難女難」
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