...先生の身体(からだ)は左右へふらふらして動いたが...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...悠々(ゆうゆう)とこの館をふらふらと出ていってしまったのであった...
海野十三 「大使館の始末機関」
...三人はあまりの妖異(ようい)に、ものいうことも忘れて、ふらふらと、裸女の幹から幹へとさまよっていった...
江戸川乱歩 「影男」
...金魚が泳げば私もふらふらついて行くというような...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...ふらふらと歩いてきました」章は咽喉元を嘗められたような気のしたのをおもいだした...
田中貢太郎 「狼の怪」
...影法師のようにふらふら二等車の方へ入って往った...
田中貢太郎 「帽子のない水兵」
...――ふらふら湯田をさまよふた...
種田山頭火 「其中日記」
...蝋燭片手にふらふら降りて行く...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...体も意識も、ふらふらと、明滅する感じだ...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...ふらふらと足を運びながら...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...上半身はふらふらしていた...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...ふらふらと小日向水道町へ出かけた...
永井荷風 「ひかげの花」
...不思議そうに、何もかも不思議そうな、ふらふらの、揺れかえる、揺れかえった後の、また揺れかえりの、おそろしいものに視入(みい)っている眼だ...
原民喜 「鎮魂歌」
...やっぱし僕は雑沓のなかをふらふら歩いているのか...
原民喜 「鎮魂歌」
...あたまがふらふらしていたが...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...うつろになった眼で、前方の一点を凝視したまま、ふらふらと、伯母についてあるくだけであった...
山本周五郎 「季節のない街」
...ふらふらと縁側のほうへ歩みより...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これはだいたいいつぞや申されましたように地球の極がふらふらしておりますためか...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??