...ツイふらふらと鎌倉(かまくら)で過(すご)した処女時代(むすめじだい)の光景(ありさま)を眼(め)の中(なか)に浮(うか)べて見(み)るようなことが多(おお)いのでした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ぺちゃんこに押しつぶされた競技用自動車が綱に曳かれてふらふら走っていくところは...
海野十三 「火星探険」
...ふらふらと立ち上って...
海野十三 「太平洋魔城」
...始末にならない野郎なんだ」ずきずき痛む頭を押えながら赤星はふらふら起ち上り...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...毎日こんなにふらふら考えているばかりでは...
太宰治 「女生徒」
...金魚が泳げば私もふらふらついて行くといふやうな...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...ふらふらした足取りが...
豊島与志雄 「変る」
...上半身はふらふらしていた...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...ふらふらふらと、人通りのないところ、或いは人通りの劇(はげ)しいところを、無性に歩いて来たが、あるところで、「駕籠屋、築地の異人館まで急いでくれ、異人館、知っているだろう、赤髯の巣だ、毛唐が肉を食っているところだ、行け行け、異人館へ乗りこめ――酒料(さかて)はいくらでも取らせてやる」やがて威勢のいい駕籠の揺れっぷりで、神尾主膳の身はかつがれて宙を飛んで行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...余計痩(や)せこけてふらふらする...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...椿(つばき)がふらふらと揺れる...
夏目漱石 「草枕」
...魂であるから常にふらふらしている」「先生だいぶ面白うございますが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...頭がふらふらですよ...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...追憶はいま酒のやうに僕をふらふらさす...
原民喜 「魔のひととき」
...駅までふらふらと出かけてゆくと...
宮地嘉六 「老残」
...その日のようにふらふらと薫が来てしまったのも不思議であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それからふらふらと寺町のほうへ歩きだした...
山本周五郎 「柳橋物語」
...そしてまたふらふらと歩きだした...
山本周五郎 「柳橋物語」
便利!手書き漢字入力検索