...まだ身体(からだ)がふらふらして...
泉鏡花 「悪獣篇」
...……が、底ともなく、中(なか)ほどともなく、上面(うわつら)ともなく、一条(ひとすじ)、流れの薄衣(うすぎぬ)を被(かつ)いで、ふらふら、ふらふら、……斜(はす)に伸びて流るるかと思えば、むっくり真直に頭(ず)を立てる、と見ると横になって、すいと通る...
泉鏡花 「海の使者」
...すぐにふらふらとなつて...
薄田泣菫 「独楽園」
...」私はひとりでふらふら外へ出た...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...ホームズはふらふらと立ち上がった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...足がふらふらしていた...
豊島与志雄 「反抗」
...随分ふらふらしたわけであるが...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...そのふらふら瓢箪をみながら...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...彼はふらふらとデパートに入るとスピード籤を引く人の列に加はつてゐた...
原民喜 「氷花」
...彼はふらふらの気分で...
原民喜 「死のなかの風景」
...二度目の事情聴取を自分はやっとの思いでふらふらになって終えたのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ふらふらになり、コップ一杯の水を要求すると、失神し、裁判所がどよめいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...ふらふらしてゐると...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...肩の荷が今までになく身にこたえて足もとがふらふらする...
松濤明 「春の遠山入り」
...少しばかりふらふらするが...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...ふらふらしながら夜具の脇に坐った...
山本周五郎 「やぶからし」
...それに釣られてふらふらと雷横は泳ぎ込むように木戸口を通った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ふらふらと、ぼくは一冊の本を持って盲目的に駈けていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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