...五体はふらふらとたわいもなく岡のほうによりそった...
有島武郎 「或る女」
...恰度「歌姫」が出現した時のようにふらふらと橋の上へ立現われて...
大阪圭吉 「三狂人」
...カンテラのふらふらと揺らめく光をたよりに...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...私たちは、梅が香に酔いしれ、ふらふら歩いて、知らず識らずのうちに公園の水族館にはいっていたのであります...
太宰治 「黄村先生言行録」
...毎日こんなにふらふら考えているばかりでは...
太宰治 「女生徒」
...ふらふらと入り込(こ)んでしまいました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...ふらふらと飛びこんでしまった...
豊島与志雄 「丘の上」
...上体をふらふらさしていた...
豊島与志雄 「潮風」
...上体をふらふらさせ...
豊島与志雄 「復讐」
...へんに体がふらふらしていた...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...ふらふらしながら歩(ある)き續(つづ)けてゐる内(うち)に現實的(げんじつてき)な意識(いしき)は殆(ほとん)ど消(き)えて...
南部修太郎 「一兵卒と銃」
...ただふらふらと歩み出してゐた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...加野から激しい愛情を打ちあけられてふらふらと接吻をゆるしておきながら...
林芙美子 「浮雲」
...おしのはふらふらと...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ふらふらと揺れた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...またふらふら自動車に乘り歩き...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...ふらふらと小山を下り永劫の時代を秘めた石の迷宮を通り抜けて麓の丘に向かった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...そのふらふらする気持に陶酔するなんて……)(でも...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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