...足もとのふらつくような不安な感じが...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...足もとがふらつくなんて事は...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...ほとんど前のめりにふらつくようにして...
田畑修一郎 「石ころ路」
...頭がふらつく程度で...
外村繁 「澪標」
...ふらつくというよりも...
豊島与志雄 「霧の中」
...少しふらつく足取りで...
豊島与志雄 「母親」
...年取った手足がふらつくのを感じながら...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...頭がふらつくようで...
直木三十五 「南国太平記」
...それに逆(さから)つて行(ゆ)くお品(しな)は自分(じぶん)で酷(ひど)く足下(あしもと)のふらつくのを感(かん)じた...
長塚節 「土」
...思ひ出してさへ魂のふらつく樣な事が御座んす...
樋口一葉 「花ごもり」
...瀬戸口藤吉氏が中気でふらつく体を...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一睡もしてゐないからふらつく足で座へ出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ああ――」彼女はふらつく声でそれを云った...
本庄陸男 「石狩川」
...今日は数学をやりすぎたので頭がふらつくから...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...流行感冒の病み上りでふらつく頭脳で思い付き次第に書き出す...
南方熊楠 「十二支考」
...仕事のためよそへ行こうかとふらつく気持...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その剰銭(つりせん)で、どこかで冷酒(ひやざけ)の盗み飲みをした宅助は、やっと虫が納まって、ふらつくのを、無理に口を結んで帰ってきたが、周馬や一角や孫兵衛は、まだ湯どうふ屋の見晴らしに、悠々(ゆうゆう)と落ちつきこんでいる様子なので、そのまま、境内の近くをぶらぶら歩いていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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