...ふらつく足を踏みしめて...
芥川龍之介 「路上」
...ふらつく足がどたり/\と疊に當る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...二等待合室のふツくりしたどす赤の天鵞絨(びろうど)ベンチに腦天からふらつくからだの腰をおろし...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...頭が少しふらつくようだ...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...ふらつくというよりも...
豊島与志雄 「霧の中」
...彼らの頭がとびあがり彼らの足がふらつくのが見えた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...ふらつく足を踏みしめて...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...少しふらつく足取りで...
豊島与志雄 「母親」
...年取った手足がふらつくのを感じながら...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...頭がふらつくようで...
直木三十五 「南国太平記」
...ほとんどむき出しのキュロットと青い靴下を履いたまるで酔っ払いのようにふらつく足を上手く隠せないまま...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ああ――」彼女はふらつく声でそれを云った...
本庄陸男 「石狩川」
...他合もなく腰がふらつくのみだつた...
牧野信一 「剥製」
...流行感冒の病み上りでふらつく頭脳で思い付き次第に書き出す...
南方熊楠 「十二支考」
...仕事のためよそへ行こうかとふらつく気持...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...手がふらつくので酒をこぼした...
山本周五郎 「季節のない街」
...何が故にふらつくかを索(さぐ)ることだ...
「純粋小説論」
...その剰銭(つりせん)で、どこかで冷酒(ひやざけ)の盗み飲みをした宅助は、やっと虫が納まって、ふらつくのを、無理に口を結んで帰ってきたが、周馬や一角や孫兵衛は、まだ湯どうふ屋の見晴らしに、悠々(ゆうゆう)と落ちつきこんでいる様子なので、そのまま、境内の近くをぶらぶら歩いていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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