...ふらつく足がどたり/\と疊に當る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...足もとのふらつくような不安な感じが...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...足もとがふらつくなんて事は...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...」隠居は少しふらつくような...
徳田秋声 「爛」
...頭が少しふらつくようだ...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...ふらつく足を踏みしめて...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...少しふらつく足取りで...
豊島与志雄 「母親」
...それでも殆(ほと)んど手桶(てをけ)一杯(ぱい)に成(な)り相(さう)な蒟蒻(こんにやく)の重量(おもみ)は少(すこ)しふらつく足(あし)を危(あやう)く保(たも)たしめた...
長塚節 「土」
...ふらつく僕の頭はするすると過ぎ去つた遠い昔の朝のことを考へた...
原民喜 「飢ゑ」
...思ひ出してさへ魂のふらつく樣な事が御座んす...
樋口一葉 「花ごもり」
...ふらつく足でまるで自分の甘い商売物そつくりの形を描いて歩くやうな女ではあつたけれど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...たゞバーでのんでふらつく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...瀬戸口藤吉氏が中気でふらつく体を...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一睡もしてゐないからふらつく足で座へ出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ああ――」彼女はふらつく声でそれを云った...
本庄陸男 「石狩川」
...流行感冒の病み上りでふらつく頭脳で思い付き次第に書き出す...
南方熊楠 「十二支考」
...仕事のためよそへ行こうかとふらつく気持...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何が故にふらつくかを索(さぐ)ることだ...
「純粋小説論」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??