...足もとのふらつくような不安な感じが...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...だが実のところ背後にいる黄色い顔たちの意のままにふらつく木偶人形に過ぎなかった...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...ふらつくやうに榛の木の疎林と桑畑の間の路を向ふへ...
田畑修一郎 「南方」
...頭がふらつく程度で...
外村繁 「澪標」
...ふらつく足を踏みしめて...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...少しふらつく足取りで...
豊島与志雄 「母親」
...頭が少しふらつくようで...
直木三十五 「南国太平記」
...頭がふらつくようで...
直木三十五 「南国太平記」
...それに逆(さから)つて行(ゆ)くお品(しな)は自分(じぶん)で酷(ひど)く足下(あしもと)のふらつくのを感(かん)じた...
長塚節 「土」
...それでも殆(ほと)んど手桶(てをけ)一杯(ぱい)に成(な)り相(さう)な蒟蒻(こんにやく)の重量(おもみ)は少(すこ)しふらつく足(あし)を危(あやう)く保(たも)たしめた...
長塚節 「土」
...ふらつく僕の頭はするすると過ぎ去つた遠い昔の朝のことを考へた...
原民喜 「飢ゑ」
...たゞバーでのんでふらつく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ああ――」彼女はふらつく声でそれを云った...
本庄陸男 「石狩川」
...流行感冒の病み上りでふらつく頭脳で思い付き次第に書き出す...
南方熊楠 「十二支考」
...仕事のためよそへ行こうかとふらつく気持...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...手がふらつくので酒をこぼした...
山本周五郎 「季節のない街」
...何が故にふらつくかを索(さぐ)ることだ...
「純粋小説論」
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