...ふらつく足がどたり/\と疊に當る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ほとんど前のめりにふらつくようにして...
田畑修一郎 「石ころ路」
...ふらつくやうに榛の木の疎林と桑畑の間の路を向ふへ...
田畑修一郎 「南方」
...」隠居は少しふらつくような...
徳田秋声 「爛」
...頭がふらつく程度で...
外村繁 「澪標」
...足がふらつくことがあった...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...ふらつく足を踏みしめて...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...頭がふらつくようで...
直木三十五 「南国太平記」
...ふらつく僕の頭はするすると過ぎ去つた遠い昔の朝のことを考へた...
原民喜 「飢ゑ」
...思ひ出してさへ魂のふらつく樣な事が御座んす...
樋口一葉 「花ごもり」
...脚(あし)がふらつくところへもってきて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...たゞバーでのんでふらつく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...瀬戸口藤吉氏が中気でふらつく体を...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一睡もしてゐないからふらつく足で座へ出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夫を求めて王宮をふらつく着飾った青い目の人形と全然違う...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...ああ――」彼女はふらつく声でそれを云った...
本庄陸男 「石狩川」
...その剰銭(つりせん)で、どこかで冷酒(ひやざけ)の盗み飲みをした宅助は、やっと虫が納まって、ふらつくのを、無理に口を結んで帰ってきたが、周馬や一角や孫兵衛は、まだ湯どうふ屋の見晴らしに、悠々(ゆうゆう)と落ちつきこんでいる様子なので、そのまま、境内の近くをぶらぶら歩いていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...船にいたよりも私は身体のふらつくのを感じた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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