...主人がむやみにふらつき歩いているのはこの犬のせいだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...私は彼の意味がよく分らなんだけれど、それを問い返す元気もなく、今はもう腹の辺までヒタヒタと押し寄せて来た水に、ふらつきながら、諸戸の肩にしがみついていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...酔いどれたならば足がふらつき思わぬ不覚をとることもあろう...
太宰治 「ロマネスク」
...彼は裾の方が一尺ばかり破れてブラブラに下つてゐる、汚れた紺絣(こんがすり)の着物をきて、小屋から出て、忙しさうにせかせかと歩いて、上半身を左右に搖すぶるやうにして、臺所口の方へ、そこから井戸端へと、ふらつき動いた...
田畑修一郎 「南方」
...」我らの訪問客は、足がふらつき、右手でマントルピースをつかむ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...ふらつきがちな魂の憩(いこ)い場所を求めて...
徳田秋声 「仮装人物」
...足も少しふらつき気味で...
徳田秋声 「仮装人物」
...まずふらつきやすい体を抑制することにあることを...
徳田秋声 「仮装人物」
...ふらつきもしよう...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...だが立ち上ると頭がふらつき...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...かくも性懲(しょうこ)りなくふらつき出すのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ頭がふらつき確りとは歩けない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...少しふらつきながらも肩で風を切ってゆく者たち――かつて以前は上等の地であったもので...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
... ふらつきながらも かかえたまま 台所を 通って ねどこへ...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...ふらつきながら あなぐまトミーの 頭の上に つるしました...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...にじむように昏(く)れだした宵やみのなかに酔漢はふらつき...
本庄陸男 「石狩川」
...尤も二十五日六日は二日つづきのような形でふらつきましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また暫くすると――不意にその全身がふらつきだして...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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