...』『不埓(ふらち)だ...
石川啄木 「雲は天才である」
...師匠に対して申訳のないような不埒(ふらち)を働く...
泉鏡花 「婦系図」
...慶庵や請人(うけにん)の不埒(ふらち)...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...貴賓を驚かせ奉(たてまつ)った今日の不埒(ふらち)を...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...犬は不埒(ふらち)にも自分が救世主ででもあるやうに慈悲深い眼つきをして牧師を見かへりながら去つた...
薄田泣菫 「茶話」
...自分の身びいきという立場を離れて考えても不埒(ふらち)である...
近松秋江 「霜凍る宵」
...此(この)祝典(しゅくてん)を蹈附(ふみつけ)にしようとは不埓(ふらち)ぢゃ! カピューレットの正統(しゃうとう)たる權利(けんり)を以(もっ)て...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...あのここな不埒者様(ふらちものさま)!」と言って道庵は...
中里介山 「大菩薩峠」
...この不埒(ふらち)なるマドロスめが奪って...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの不埒(ふらち)な八戒(はっかい)の解釈によれば...
中島敦 「悟浄歎異」
...頭山先生を雑誌の晒(さら)し物にするとは不埒(ふらち)な奴じゃ...
夢野久作 「近世快人伝」
...――不埒(ふらち)な奴め...
吉川英治 「脚」
...――御法規をおそれぬ不埒(ふらち)な奴...
吉川英治 「大岡越前」
...家臣の不埒(ふらち)でもあるかのように...
吉川英治 「私本太平記」
...不埒(ふらち)な町役である...
吉川英治 「新書太閤記」
...不逞(ふてい)不埒(ふらち)なる秀吉の筋目ちがえを正さんとなし給うおこころに対し...
吉川英治 「新書太閤記」
...お通のような不埒(ふらち)な女子(おなご)へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...心に其不埒(ふらち)を憤(いきど)ると雖も...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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