...金歯を見せて不埒(ふらち)を働く...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...あさましく不埒(ふらち)である...
太宰治 「春の盗賊」
...重々の不埒(ふらち)...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...此(この)祝典(しゅくてん)を蹈附(ふみつけ)にしようとは不埓(ふらち)ぢゃ! カピューレットの正統(しゃうとう)たる權利(けんり)を以(もっ)て...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...其様なものを従来私慾の為にのみ使う不埒(ふらち)を責め最早(もう)六十にもなって余生幾何もない其身...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...気をつけな」「不埓(ふらち)者っ」小太郎の顔に...
直木三十五 「南国太平記」
...盜(ぬす)まつたなんて屆(とゞ)けしてゝさうして警察(けいさつ)へ餘計(よけい)な手間(てま)掛(か)けて不埓(ふらち)な奴(やつ)だなんて呶鳴(どな)らつた時(とき)にやどうすべかと思(おも)つて...
長塚節 「土」
...親を騙(だま)すような不埒(ふらち)なものに学資を送る事はできないという厳しい返事をすぐ寄こしたのです...
夏目漱石 「こころ」
...おれが病気で寝ているのに貴様一人芝居(しばや)へ行くなんて不埒千万(ふらちせんばん)だとか何とか...
夏目漱石 「明暗」
...Hat=Caberra mono(冠り物)Immediately=Todie mar(ただいま)Tailor=Start here(仕立屋)Loafer=Fooratchi-no-yats(不埒(ふらち)な奴)A “bad hat”=Berrobo-yaru(べらぼう野郎)Colour=Eel oh(色)これらの単語が Serampan(こわれる)...
服部之総 「Moods cashey」
...否(い)や/\それは八重(やへ)が知(し)らねばぞ杉原(すぎはら)さまは其(その)やうな柔弱(にうじやく)な放(はうらつ)なお人(ひと)で無(な)ければ申出(だ)してからが心配(しんぱい)なり不埒者(ふらちもの)いたづら者(もの)と御怒(おいか)りにならば何(なん)とせん...
一葉稿 「五月雨」
...どうも彼輩(あいつ)は不埒(ふらち)な奴じゃ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...あの色を青くするために緑青毒を交ぜるという不埒至極(ふらちしごく)な製造人がある...
村井弦斎 「食道楽」
...「己(おの)れ不埒(ふらち)な奴めッ」と打たれた郷士は新九郎を捨てて...
吉川英治 「剣難女難」
...不埓(ふらち)なことを申すやつだ...
吉川英治 「三国志」
...不埒(ふらち)者めッ...
吉川英治 「親鸞」
...……不埒(ふらち)な...
吉川英治 「親鸞」
...不埓(ふらち)な』『何が不埓』『その無恥...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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