...不埓(ふらち)ぢや...
石川啄木 「葬列」
...金歯を見せて不埒(ふらち)を働く...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...不埒(ふらち)千万のやつであるとて...
井上円了 「おばけの正体」
...そんな不埒(ふらち)な噂は信じていません...
太宰治 「新ハムレット」
...根も葉も無い不埒(ふらち)の中傷を捏造(ねつぞう)し...
太宰治 「新ハムレット」
...だがわたしはまだ文明国から離れてないんだ」ロックは大またに電話のボックスへはいつて行つて自分の新聞社を呼び出した……ふらちきわまる詩人を助けているふらちきわまる坊主の話を残らず早口にしやべりまくつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...其様なものを従来私慾の為にのみ使う不埒(ふらち)を責め最早(もう)六十にもなって余生幾何もない其身...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...回教の信弟子に限った葬礼を不浄極まる犬に施すは不埒千万(ふらちせんばん)だ...
南方熊楠 「十二支考」
...「貴様はふらちな奴だ...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...「不埒(ふらち)な奴だ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...やはり例の賽銭(さいせん)荒しをする不埒者(ふらちもの)に相違なかろう」武士はそういって...
吉川英治 「江戸三国志」
...そんな不埒者(ふらちもの)は放ッてお置きになるがよろしい...
吉川英治 「江戸三国志」
...あるまじき伜の不埓(ふらち)...
吉川英治 「御鷹」
...不埓(ふらち)な漢(おとこ)である...
吉川英治 「三国志」
...不埒(ふらち)な女...
吉川英治 「私本太平記」
...いいえ……」「不埒者(ふらちもの)めがッ」なんのこと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...勅使登城の目前に不埓(ふらち)至極(しごく)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索