...十日ほど前に田川夫人の所から船中における葉子の不埒(ふらち)を詳細に知らしてよこした手紙が来て...
有島武郎 「或る女」
...下船(げせん)したいなどといい出すふらちなやつだ……」「ちがいます...
海野十三 「火薬船」
...どうも甚(はなは)だ恐縮……不埒(ふらち)な奴はその猫ではなく...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...不埒(ふらち)なやつだ...
太宰治 「新ハムレット」
...同胞(どうばう)の血(ち)を以(もっ)て刃金(はがね)を穢(けが)す不埓奴(ふらちやつ)……聽(き)きをらぬな?……やア/\...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...不埒(ふらち)な女だというさげすみが此処かしこできかれた...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...不埒(ふらち)千万にも...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...再三再四の不埓(ふらち)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...この不埓者(ふらちもの)めと云(いっ)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...真っ平ご用捨下されい」「抜刀を手にしてお駕近くへ駈け込むとは不埒(ふらち)な奴...
吉川英治 「剣難女難」
...「不埓者(ふらちもの)っ」董卓は...
吉川英治 「三国志」
...頭から襄陽の会の不埓(ふらち)をなじって武士たちに...
吉川英治 「三国志」
...「若君にむかってふらちな悪口(あっこう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...酒の上で朋友と不埒(ふらち)な争いを仕りまして...
吉川英治 「新書太閤記」
...誰の手から持って参った」「…………」「不埒者(ふらちもの)め...
吉川英治 「野槌の百」
...三「不埒(ふらち)な奴だ」表(おもて)梯子の上に突っ立って...
吉川英治 「旗岡巡査」
...……不!不埓者(ふらちもの)めが!』と...
吉川英治 「夕顔の門」
...奉行所へ乗り入れるとは不埒(ふらち)である...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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