...間もなく別棟の十一監といふところに移されました...
石川三四郎 「浪」
...あぶなくもんどりうってまた私のふところに帰って来た...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...矢張正真物(しやうしんもの)の涙を買ふところに...
薄田泣菫 「茶話」
...小判を懐中(ふところ)に捻(ね)ぢ込んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...氏は軽く頷いてその小銭(こぜに)をその儘自分の懐中(ふところ)に納めてしまつた...
薄田泣菫 「茶話」
...懐(ふところ)へ入れたなり便所へ行ったら...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...懐中(ふところ)の十手さえ無事なら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蔽(おほ)ふところなく諸人に見盡されてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...懐中紙(ふところがみ)を披き)半次...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...今里新地てふところへ案内したいと言ふので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何時まででもさういふところを通つたり眺めたりするごとに...
室生犀星 「星より來れる者」
...もう誰もおまえの邪魔をする者はないからな」千之助はふところから...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...峰ふところへ躍り入ると...
吉川英治 「三国志」
...「行っていらっしゃいまし」藤吉郎の懐(ふところ)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...背後(うしろ)の山地のふところ辺りでは...
吉川英治 「新書太閤記」
...銃隊のふところへ跳びこんで来る危険があった...
吉川英治 「新書太閤記」
...懐(ふところ)をさぐって...
吉川英治 「親鸞」
...この清水寺の西門のふところは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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