...生まれつき胆はふとい方だった...
海野十三 「火星兵団」
...かゝることばを山にてつかはざれば山神の祟(たゝ)りたまふといふは信(うけ)がたけれど...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...落した銭(かね)を拾ふといふものは...
薄田泣菫 「茶話」
...其の通りだと思つても怒つて了ふといふ種類の男であつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...蛇の皮のふとい杖をゆるやかに振って右左に微笑を送る男もいた...
太宰治 「猿ヶ島」
...辛いものは持つ必要はないからと言つてそれを無造作に振捨てゝ了ふといふことは...
田山録弥 「エンジンの響」
...腰にはふとい繩(なは)をぶらさげてゐます...
豊島与志雄 「シロ・クロ物語」
...をぢさんはふとい棒をもつてあとからついてきました...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...恁(こ)んな場合(ばあひ)を巧(たくみ)に繕(つく)らふといふ料簡(れうけん)さへ苟且(かりそめ)にも持(も)つて居(ゐ)ない程(ほど)一面(めん)に於(おい)ては濁(にごり)のない可憐(かれん)な少女(せうぢよ)であつた...
長塚節 「土」
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仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...身にそぐふといふことが...
長谷川時雨 「夏の女」
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一葉稿 「五月雨」
...寝ちまふといふ醜態を演じた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分の思つてゐることは何んでも書いてしまふといつたふうに書いてゐて...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...細君がブツ/\言ふといふやうな意味なんだつて――」「まあ...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...骨のふといよくきたえられた手首が活躍する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...二霜三霜ではら/\と散つてしまふといふのはどうしても寒國の高山の木の葉である...
若山牧水 「樹木とその葉」
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