...貴下は御令妹のことを時代後れのふつつか者であると仰せられたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私のようなふつつか者が廻らぬ筆をとりましたのも...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...ふつつか者ですがなにぶんどうぞ」心から今松も頭を畳へ摺りつけるようにした...
正岡容 「寄席」
...わたくしのようなふつつか者には分にすぎた思召しと存じます...
山本周五郎 「新潮記」
...ふつつか者でございますから」きっとくいしばる歯のあいだから...
山本周五郎 「新潮記」
...「加代はふつつか者でございますから...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ふつつか者でございますから……」「言葉をくるんではいけない」太宰はするどく遮(さえぎ)った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「……ふつつか者だが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...わたくしがふつつか者で気がうとかったせいかしら...
山本周五郎 「日本婦道記」
...秋と申しますふつつか者...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「ふつつか者でございます...
山本周五郎 「日本婦道記」
...わたくしのようなふつつか者でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふつつか者でございますが」鬢(びん)の簪(かざし)を重たげに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ふつつか者でござりますが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...まだわれながら未熟の見えるふつつか者で」「いや...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ふつつか者め」武蔵は耐えかねて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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