例文・使い方一覧でみる「ふつつか」の意味
スポンサーリンク...『不束（ふつつか）な娘（むすめ）でございますが... 
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...不束（ふつつか）ながら...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...不束者（ふつつかもん）での……」といふ藹山の言葉に...
薄田泣菫 「茶話」
...何としてもふつつかの至りで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分の不束（ふつつか）なこと...
田山花袋 「蒲団」
...これはいかにも不束（ふつつか）なものであった...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...もと妾の郷（きょう）を出づるは不束（ふつつか）ながら日頃の志望を遂（と）げんとてなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...すりよりながら身をひきしめて自分の生れながらの不束（ふつつか）さをきまりわるく思いながら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そなたならそんな不束（ふつつか）はあるまい...
室生犀星 「津の国人」
...わたくしのようなふつつか者には分にすぎた思召しと存じます...
山本周五郎 「新潮記」
...「加代はふつつか者でございますから...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ふつつか者でございますから……」「言葉をくるんではいけない」太宰はするどく遮（さえぎ）った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...秋と申しますふつつか者...
山本周五郎 「日本婦道記」
...不束（ふつつか）千万...
吉川英治 「三国志」
...「ふつつかなお聞え上げを」と...
吉川英治 「私本太平記」
...この厳かなきれいな気もちも、夫婦の礼儀も、時経つと、失（な）くなってしまう」「どうぞ、ふつつかな所、何なりとお叱りくださいませ」「女房は新しい飯櫃（めしびつ）のような物――と誰やらいった...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだわれながら未熟の見えるふつつか者で」「いや...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「ふつつかな技（わざ）を」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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