...ふっつり来なくなってしまったのは...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...理科のほうはふっつり思い切ったのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...ふっつり思い切ったらどうだ」「思い切れないからこそ...
田中貢太郎 「ある神主の話」
...なまじ人に迷惑(めいわく)をかけ恥(はじ)を曝(さら)すよりもうこの道で立つことをふっつりあきらめたがよかろう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ふっつり訪ねても来ないようになったので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そののち彼はその「ゆき」の唄をふっつり耳にしなかったので...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...私も馬鹿な考えはふっつり思い切って...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...ふっつり盃(さかずき)を口にしなくなっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...ふっつり消息の絶えていたお今が...
徳田秋声 「爛」
...ふっつり影さえとどめないだろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...母はそれからふっつり口を利(き)かなくなった...
夏目漱石 「行人」
...七日ばかり前からふっつりと姿を見せなくなったというのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時の流れがふっつりと断ち切られ...
久生十蘭 「肌色の月」
...ふっつりと縁は切れましたが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...」二人の声はふっつりと切れた...
室生犀星 「津の国人」
...むしろふっつりと話をやめてしまう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...茂登女もふっつりと...
山本周五郎 「落ち梅記」
...私はお待ち致しております」女の言葉はここでふっつりと切れた...
夢野久作 「暗黒公使」
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