...貪る様に読みふけるのです...
石川三四郎 「蒼馬を見たり」
...思ひにふける女鳥(をんなどり)はよろめいた...
大手拓次 「藍色の蟇」
...ふけることもあるまじ...
高神覚昇 「般若心経講義」
...近所の滝の音は夜のふけるに随って深くなった...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...ですから花やかなけしきを眺めるよりも淋(さび)しい風物に接する方が慰められ現実の逸楽をむさぼるかわりに過去の逸楽の思い出にふけるのがちょうど相応するようになるのではありますまいか...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...樹明君(老の字は遠慮しよう)がおいていつたバツトをふかしながら物思ひにでもふける外ない...
種田山頭火 「其中日記」
...……ふけるほどよい月になつた...
種田山頭火 「其中日記」
...ウィリアム・ジェームスの心理学の中に「音楽の享楽にふける事でさえも...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...その嗜癖(しへき)に十分ふけるだけの隙(ひま)がなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夢想にふけるがいいよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夢想にばかりふける病的な習慣だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夜がふけるに従つて...
永井壮吉 「人妻」
...昼間の涼しさに引替へふけるにつれてます/\激しくなるのに堪へかね...
永井荷風 「来訪者」
...人に知られず読みふけるところに...
野村胡堂 「胡堂百話」
...快楽にふけるのが朕の悩みの種だと知って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...のちにはその書物を取り落として、空想にふける...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ドストイェフスキーなどに深い共感をもって読みふけるようになったのは...
三木清 「読書遍歴」
...思わず夜(よ)のふけるのを忘れてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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