...南画南画と云ふけれど...
芥川龍之介 「東西問答」
...爲替相場(かはせさうば)の騰(あが)る爲(ため)の經濟界(けいざいかい)の不景氣(ふけいき)は既(すで)に過去(くわこ)の事實(じじつ)になつたと見(み)てよろしいのである...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...階下(かいか)を通(とほ)ることの危險(きけん)を侵(おか)してまで屋外(おくがい)に逃(に)げ出(だ)さうとする不見識(ふけんしき)な行動(こうどう)は排斥(はいせき)すべきである...
今村明恒 「地震の話」
...もう十二時に近い夜ふけですから...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...ふけ行く夜に奧も表も人定まりて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...本(ほん)をよみふけっている諭吉(ゆきち)の部屋(へや)に...
高山毅 「福沢諭吉」
...長い頭髪のふけを掻(か)き落したり膝(ひざ)をなんども組み直したりなどしながら...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...かぜふかばふけ...
太宰治 「盲人独笑」
...囲碁の独(ひと)り稽古にふけっている有様を望見するに...
太宰治 「令嬢アユ」
...そんな話のうちに、夜もふけて、やがて人々は別れ去って、私も疲れたからだをやっと蒲団(ふとん)に横たえましたが、どんなに私が輾転反側(てんてんはんそく)してその夜一晩、まんじりともせずに夜を明かしたかは、もう先生、貴方(あなた)にも想像していただけるであろうと思います...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...読書にふけることを好んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一刻も早く眠りたいと思いながらわけもなく思いに耽(ふけ)る思いである...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...境遇から彼は年齡よりもふけて見えた...
長塚節 「商機」
...夜がふけてねるときになると...
新美南吉 「名なし指物語」
...もう老(ふけ)込んでしまいますからね」名物お鯉の後日譚(ごにちがたり)は...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...ただ夜ふけまで待つ苦痛を言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は深く愛しています」こんな話に夜はふけていった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...呉用とともにその研鑽(けんさん)に耽(ふけ)っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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