...やがて、夜がふけて、あたりはまっ暗になりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...幻想にふけりはする...
石川欣一 「山を思う」
...教師(きようし)父兄(ふけい)指導(しどう)の下(もと)に...
今村明恒 「地震の話」
...疑ひ惑(まど)ふけふこのごろ...
トゥルゲニエフ Ivan Tourguenieff 上田敏訳 「露西亞の言葉」
...面白そうな小説本などを読み耽(ふけ)ってまぎらわそうとする...
梅崎春生 「Sの背中」
...自分は俯向(うつむ)いて何か深く瞑想(めいさう)に耽(ふけ)つてゐるのであつた...
相馬泰三 「夢」
...『さういふけどなあ』とねちねちやつて來る...
太宰治 「知らない人」
...自分が作ったその醜い傑作の前に思いにふけったに違いない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
永井荷風 「江戸芸術論」
...思い出にふけりながら歩みを進めると...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...その時分、夜も大分ふけて、屋敷の外でしきりに犬がほえだしたものですから、一同が、申し合わせたようにピタリと密議をやめて、「イヤに犬がほえるじゃないか」何かしらの不安におびえる心持...
中里介山 「大菩薩峠」
...仕方がないので故郷(けう)に對して惜別の感慨(かんがい)にふけるといつたやうな目的で自轉車をひつぱり出した...
新美南吉 「坂道」
...世(よ)は荻(をぎ)の葉(は)に秋風(あきかぜ)ふけど螢(ほたる)を招(ま)ねきし塗柄(ぬりゑ)の團扇(うちは)...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...淫酒(いんしゅ)に耽(ふけ)り公徳を害して...
福田英子 「妾の半生涯」
...その実自分にとっては周到な先の先まで思いめぐらし考案にふけっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...しかし……物言ふけはひでない...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...あれやこれやの良心遊戯にふけっていて...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...阜兄(ふけい)はこの姜叙(きょうじょ)が安閑としているのを...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索