...降りて来る蟻達の胃袋はふくれて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...へんに自棄(やけ)っぱちな気持がこじれたままふくれ上り...
梅崎春生 「桜島」
...ふくれたり、ちぢんだり、横に立ったり、形をかえたり...
海野十三 「金属人間」
...いよいよふくれた...
太宰治 「佳日」
...・南天の花へは蜂がきてこぼす・前田も植ゑて涼しい風炎天の鶏を売りあるく・田植べんとうはみんないつしよに草の上でカフヱーもクローバーもさびれた蓄音器の唄・雑草しづかにしててふてふくればそよぐ・ちぎられてもやたらに伸びる草の穂となつた改作附加笠きて簑きてさびしや田植唄はなく六月廿六日いつからとなく...
種田山頭火 「行乞記」
...その上に顔じゅう一面「パルプのように」ふくれ上がり...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...胴体の側面が静かにふくれ出してどうやら壺(つぼ)らしいものの形が展開されて行くのである...
寺田寅彦 「空想日録」
...イヤにふくれた手前の赤っ面の頬っぺたに一つ――こんにちは」と言う言葉の終らぬ先に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふつくらふくれた小さい...
新美南吉 「登つていつた少年」
...何だってあっしを呼んで下さらなかったんで」甚(はなは)だふくれて飛び込んできたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「八、此処は年中陽が当らないだろうな」「東から西へ抜ける路地だから、乾くのは真夏の一と月か二た月だけ――この通り溝(どぶ)は腐って、ふくれて、甘酒のようになって居りますよ」「お萩が死んでいたのは、此辺だと言ったね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僕は柔かにふくれあがる...
原民喜 「鎮魂歌」
...近づくに伴れて海綿のやうにふくれたり縮みあがつたりして...
牧野信一 「好色夢」
...頬つぺたがふくれ過ぎて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...あくまで血にふくれて...
正岡子規 「刺客蚊公之墓碑銘」
...ふくれた顔をして階下へいき朝の食事のときもふきげんでした...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...ふくれたわけだったと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...腹はふくれやしません...
吉川英治 「新書太閤記」
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