...水でふくれてしまったんですわ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「いいなずけ」
...ふくれ上って浮いていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...誰にもひと目でボテレンと分るふくれ方になった...
高見順 「いやな感じ」
...髪白く――小児も――顔飽くまでふくれ...
谷譲次 「踊る地平線」
...丸くふくれ上がって...
寺田寅彦 「柿の種」
...地面にもぐり込んだ無脚のふくれ上がった家...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかめしい矜持(きょうじ)に胸のふくれ上がるのを覚ゆる青年時代において...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なんだ」と騒いでいるうちに直径一キロ以上のふくれた饅頭ができた...
永井隆 「長崎の鐘」
...鼻がふくれ上がって真赤(まっか)になってすこぶる見苦しい...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...ふくれほうだいだったのは言うまでもなかろう...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...眩惑(げんわく)的な狂気にまでふくれあがった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ふくれる平馬には見向きもせず...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その時分にはもう、手に入りさえすれば、ドロのままの生イモだって食うし、豚です――よごれて、青くふくれて、そいつがフンドシひとつのスッパダカで、血を吐きながら、ここを掘るんです...
三好十郎 「胎内」
...僕は腹がふくれてゐるが...
室生犀星 「京洛日記」
...雀ばかりが蓑でも着たように丸くふくれている特徴を...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...苦苦しくふくれている芸無し猿の二本の大根に見えて来た...
横光利一 「旅愁」
...慚愧(ざんき)にふくれあがっている額(ひたい)の青すじが...
吉川英治 「親鸞」
...その赤く膨脹(ふくれ)て...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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