...「丸くふくれた小さな腹には所々に砂がこびりついて居た」と云ふ一行だけは事実ではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...ドラム缶のようにふくれた太い胴がついており...
海野十三 「火星兵団」
...トンネル形にふくれていた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...高く高くアトランチス大陸の山脈よりももっと高く! そしてそのふくれた海は...
海野十三 「洪水大陸を呑む」
...鼠のようにふくれ...
海野十三 「太平洋魔城」
...むくむくとふくれあがっていました...
江戸川乱歩 「かいじん二十めんそう」
...餅の焼けてふくれるを改作一句追加・焼いてしまへばこれだけの灰が半生の記録木郎第二世の誕生をよろこぶ雪あかりの...
種田山頭火 「其中日記」
...モチーフが大きくふくれあがることがある...
豊島与志雄 「小説集「聖女人像」後記」
...むツく/\とふくれます...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...春がみつちりとふくれてしまつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...洗い髪がふっとふくれて...
長谷川時雨 「神田附木店」
...まつ黒にまつ黒にふくれ上つた顔に眼は絹糸のやうに細かつた...
原民喜 「鎮魂歌」
...――「理窟もない時にふくれツ面をしてゐる奴は...
牧野信一 「毒気」
...彼プロレタリア作家の心は「この一言でまるで満月のようにふくれてしまった...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...表立っていさかいはなさらないけど両方で自分の家でふくれながら先方をそれはそれは憎みなさるんだよいつものことなので少しは馴れっこになったけどどう言うのか戦争がすんでからこっちまた一年一年とひどくなって来てねこの分で行くと...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...そこに伏せてあったのは胴がふくれていてかたちが悪く...
山本周五郎 「青べか物語」
...しかしそうなればこちらもたとえ悪いとは思っても謝罪する気なんかはなくなるばかりでいままで隙があれば仲直りをしようと思っていた表情さえますます苦々しくふくれて来て更に次の暴力を誘う動因を作り出すだけとなった...
横光利一 「機械」
...馬鹿な方へ頭がふくれだしたからさ...
横光利一 「上海」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??