...くっくっくっとふくみ笑(わら)いをして...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...老夫(らうふ)筵(むしろ)の端(はし)に坐し酒を視(み)て笑(ゑみ)をふくみ続(つゞけ)て三(ばい)を喫(きつ)し舌鼓(したうち)して大に喜(よろこ)び...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...解(とき)ほどけばさすがに梅は雪の中に莟(つぼみ)をふくみて春待かほなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
......
野口雨情 「枯草」
...やよひも櫻の芽をふくみ...
萩原朔太郎 「利根川の岸邊より」
...軽く頭をさげておいて先刻(さっき)のふくみ笑いをまだつづけている...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...永田をあおむけにしておいてから、水を口にふくみ、ブウッと、親方の顔にふきかけた...
火野葦平 「花と龍」
...手づから醸造された世にも豊醇な酒をふくみながら...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...かんさんも眼じりがたるんで暗みをふくみ出したことも...
室生犀星 「渚」
...芽にちからあり指触れば水気(みづけ)ふくみゐて光る...
室生犀星 「忘春詩集」
...常にふくみ合って来た三州と信州とが...
吉川英治 「銀河まつり」
...おふくみのあることか」と...
吉川英治 「三国志」
...おふくみではあり...
吉川英治 「私本太平記」
...白刃(しらは)の一颯(さつ)をふくみかける...
吉川英治 「私本太平記」
...杯をふくみながら云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...山陰道より側面牽制(けんせい)のふくみあって然るべし...
吉川英治 「新書太閤記」
...後のふくみもある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...枯れし葉とおもふもみぢのふくみたるこの紅ゐをなんと申さむ露霜のとくるがごとく天つ日の光をふくみにほふもみぢ葉渓川の真白川原にわれ等ゐてうちたたへたり山の紅葉をもみぢ葉のいま照り匂ふ秋山の澄みぬるすがた寂しとぞ見し其処を立つと野原にかかった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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