...ふくみおくぞ!」と...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...娘のおツタは待針(まちばり)でついた指の背を口にふくみながら...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...お滝の注(つ)いでくれる盃をふくみました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手づから醸造された世にも豊醇な酒をふくみながら...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...(ふくみ笑いをしながら...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...くろぐろした瞳をくらやみのなかにツヤ消しをしたその光をふくみ浮していた...
室生犀星 「童子」
...芽にちからあり指触れば水気(みづけ)ふくみゐて光る...
室生犀星 「忘春詩集」
...羞(はじ)をふくみながら一枚の短冊をそっとさし出した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...若くして、禅味をふくみ、才識(さいしき)のひらめき、三略(りゃく)の学胆(がくたん)、すでに彼は、名将の器(うつわ)と、一般から見られていたが――こんな事にもびくとも愕(おどろ)かずにいられるほどな偶像的人格ではない...
吉川英治 「上杉謙信」
...つねにどこかに微笑をふくみ...
吉川英治 「三国志」
...そこが武将のふくみというものではないか」と...
吉川英治 「三国志」
...おふくみおきを」と...
吉川英治 「私本太平記」
...ふくみ針(ばり)を吹いたのだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...徳川家(とくがわけ)のことを悪(あし)ざまにのろっておりました」「斬(き)ッてしまえ」酒をふくみながら石見守(いわみのかみ)はかんたんにいった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...中国にある秀吉を側面から援けるふくみをもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかもどこかにふくみのある腹据(はらず)わりが窺(うかが)える...
吉川英治 「新書太閤記」
...後のふくみ『只今お着きか』内蔵助の最初の挨拶だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...後のふくみもある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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