...舞台にはただ屏風(びょうぶ)のほかに...
芥川龍之介 「将軍」
...屏風巌(びょうぶいわ)に附着(くッつ)いて見ているうちに...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...数ヶ月前から健康を害した為房総(ぼうそう)の屏風浦(びょうぶがうら)にあるささやかな海岸の別荘へ移って転地療養をしてはいたが...
大阪圭吉 「花束の虫」
...穴のなかに敷いてある偃松(はいまつ)の枯葉の上に横になって岩の庇(ひさし)の間から前穂高(まえほたか)の頂や屏風岩(びょうぶいわ)のグラートとカールの大きな雪面とを眺めることが出来る...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...呂昇が出て来て金屏風(きんびょうぶ)の前の見台(けんだい)に低頭(ていとう)した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...引廻(ひきまわ)す六枚屏風(ろくまいびょうぶ)の陰でパチリパチリ碁を打つ...
永井荷風 「狐」
...その間へ小屏風(こびょうぶ)を立て...
中里介山 「大菩薩峠」
...古手屋の屏風(びょうぶ)の破れにほの見えたのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...舟はやがて両岸の焔の屏風(びょうぶ)を潜り抜け...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...型のごとき逆さ屏風(びょうぶ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――北西の海から吹きあげる冷気を間断なく防いでいる屏風(びょうぶ)のごとき山つづきになやまされたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...頭のほうを枕屏風(まくらびょうぶ)で囲ってある...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「おめえはもう屏風(びょうぶ)にかかれる...
山本周五郎 「さぶ」
...赤唐紙張(あかとうしばり)の屏風(びょうぶ)が仕切ってある...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...無地の銀屏風(びょうぶ)が一隅(ぐう)にめぐらしてあり...
吉川英治 「私本太平記」
...小屏風(こびょうぶ)のかげに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...信長は愛馬二図の画を描かせて屏風(びょうぶ)に作らせたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの屏風岩(びょうぶいわ)のてッぺんに登ればよく見えよう」「――止せ...
吉川英治 「新書太閤記」
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