...エリーザはびくりとして目がさめました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...びくりとして、三つ、ひらめく舌を縮めた...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...巨人金庫はびくりとも動かないのだ」と帆村は唇を噛んで「全くこれ以上の答はないと思う...
海野十三 「獏鸚」
...女のやうにびくりとなさるわ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...フロリゼル殿下に不愉快な氣持を起させた不道徳な行ひを公言した事などを思ひ出してびくりとした...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...「あの人はあんな自分の苦しみを思い出させるものを身の周りに置いとくなんて!」「何だってそんなことに驚くんですか?」という不意の問が彼をびくりとさせた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...パーヴェル・パーヴロヴィチはびくりともしなかった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...中野さんはまたびくりとして...
豊島与志雄 「叔父」
...彼はふいにびくりとした...
豊島与志雄 「狐火」
...木の折れる響きのすることにびくりとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...庄吉は心臓の底までびくりと震えた...
豊島与志雄 「少年の死」
...全身でびくりとしたが...
豊島与志雄 「道化役」
...」とコゼットはびくりと目をさまして叫んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...びくりとうごいて見られます...
吉川英治 「江戸三国志」
...光秀の手がびくりと震えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その声を聞くと、萱乃(かやの)は、びくりとして、「あっ、お父さん」水を浴びたように、今までの狂態を醒(さ)まし、にわかに、穴へでも入りたいように、居竦(いすく)んでしまう...
吉川英治 「親鸞」
...びくりとしたように焚火(たきび)のそばから立った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...びくりと斜めに顔を上げ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索