...びくともする容子(ようす)が見え無えだ...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...彼はびくとも為(す)るのではなかった...
泉鏡花 「浮舟」
...宇宙艇はびくともしなかった...
海野十三 「火星探険」
...押(お)せど叩けどびくとも動かない...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...びくともするこっちゃない...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...びくともしなかつたあの落付いた態度で...
薄田泣菫 「茶話」
...何が来たってびくともしませんものね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...びくともしませんでした...
ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve 楠山正雄訳 「ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)」
...桜の幹はびくともしませんが...
豊島与志雄 「古木」
...彼はびくともしない...
豊島与志雄 「守宮」
...お糸(いと)長吉(ちやうきち)と相々傘(あひ/\がさ)にかゝれて皆(みん)なから囃(はや)された時でもお糸(いと)はびくともしなかつた...
永井荷風 「すみだ川」
...マルクス主義の真実性はびくともするものでないことを以前も現在も十分に信じて疑はぬ...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...びくとも動かぬのだった...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
... しまぬしさまは とぐちのところに すわったまま びくともせず めを とじていて...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「きたりすナトキンのはなし」
...手なんか二本や三本切つたところでびくともしませんが...
宮原晃一郎 「動く海底」
...いくら怒っても事件はびくともしない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんなことにはびくともしない信者が傍にいるので...
横光利一 「馬車」
...高氏の眉がびくともしないのを見ると...
吉川英治 「私本太平記」
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