...が、呂馬通は、存外ひるまない...
芥川龍之介 「英雄の器」
...泰さんはさらにひるまないで...
芥川龍之介 「妖婆」
...だが、丸木はすこしも、ひるまない...
海野十三 「火星兵団」
...しかし、黒い怪物は、すこしも、ひるまないで、ますます、[#「ますます、」は底本では「ますます...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...精神は決してひるまない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あらゆる危難をしのいで、目的地にとどくまでは、ひるまない...
永井隆 「この子を残して」
...それにも拘らず弁信は一向ひるまないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...女ひでりの世じゃあるまいし」お角さんにけし飛ばされても取巻はひるまない...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなかひるまない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一向にひるまない...
中里介山 「大菩薩峠」
...左様な侮辱にひるまないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを使わせて見ると案外の好調子でその後半年の間に何十頭も刈ったが更にひるまない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...一握りの無学労務者などひるまない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...敵も触手を投げ、威嚇(いかく)して、今度こそ俺の番だと、ひるまない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...決心がひるまないとも限りません...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...わたしの親方は乱暴(らんぼう)な相手(あいて)の気勢(きせい)にはちっともひるまないで答えた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...現実のひどさを見ていてそれにひるまないで暖さも賢さも正しさも見失うまいとしている態度...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼が何ごとにもひるまないからこそ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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