...汗臭氛々(ふんぷん)用捨なく室内に漲(みなぎ)るには...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...奴隷を搭載した船舶は用捨無く海賊船と見做(みな)して直ちにこれを撃沈させた...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...南風西風は用捨(ようしゃ)もなくウナリをうってぶつかる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...はてな? と思う心に用捨なく雨が降りかかってくる...
豊島与志雄 「神棚」
...私も用捨なくそれを述べて頗る知己としていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...中折帽の庇(ひさし)から用捨なく冷たい点滴(てんてき)が畳の上に垂れる...
夏目漱石 「琴のそら音」
...用捨もなく平次に斬り付けるのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お客樣(きやくさま)を乘(の)せやうが空車(から)の時(とき)だらうが嫌(い)やとなると用捨(ようしや)なく嫌(い)やに成(なり)まする...
樋口一葉 「十三夜」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...種彦(たねひこ)の『用捨箱(ようしゃばこ)』巻上に...
南方熊楠 「十二支考」
...「精ぜいが用捨箱か嬉遊笑覧が守り本尊...
山本周五郎 「新潮記」
...隣藩の指南番とて用捨なろうか」と忿怒(ふんぬ)のまなじりを裂いた作左衛門は...
吉川英治 「剣難女難」
...「女と侮(あなど)って無体(むたい)しやると用捨は致しませぬぞ...
吉川英治 「剣難女難」
...汝等こそ用捨はいたさぬッ」「何をッ」と血気な伝吉は...
吉川英治 「剣難女難」
...試合の上なら用捨はござらぬ...
吉川英治 「剣難女難」
...平に……平にご用捨願いたい」「ならぬッ」バラバラと玄蕃を取り囲んだ徒士(かち)侍が...
吉川英治 「剣難女難」
...用捨(ようしゃ)なく六波羅へ曳くぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...失礼のだんは幾重にもひとつ御用捨のほどを」おかしいくらい恐縮する...
吉川英治 「宮本武蔵」
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