...先生だって綾子と変な真似したら用捨はしねえ...
犬田卯 「橋の上」
...奴隷を搭載した船舶は用捨無く海賊船と見做(みな)して直ちにこれを撃沈させた...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...雨は用捨なく天井から板敷の上へと落ちた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...来訪諸君は長談を用捨されたく云々...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...御用商人と結託して不義の財をむさぼったりするのは実に用捨がならんじゃないか...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...だれ彼の用捨なく地面(じべた)に振り落とすという代物(しろもの)です...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いい女と見たら誰彼の用捨無しという親玉だあ」この連中...
中里介山 「大菩薩峠」
...聊(いささ)かたりとも御趣意に背く奴等は用捨(ようしゃ)はならぬぞ...
野村胡堂 「礫心中」
...とはいえ用捨(ようしゃ)なく生活(ここう)の代(しろ)は詰るばかりである...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...お客樣(きやくさま)を乘(の)せやうが空車(から)の時(とき)だらうが嫌(い)やとなると用捨(ようしや)なく嫌(い)やに成(なり)まする...
樋口一葉 「十三夜」
...種彦(たねひこ)の『用捨箱(ようしゃばこ)』巻上に...
南方熊楠 「十二支考」
...『用捨箱』の説通りだ...
南方熊楠 「十二支考」
...学文所出席は御用捨被成下候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...冷たい湿つた風が用捨なく吹き込んで来て...
吉井勇 「酔狂録」
...お前さまとて用捨はしませぬ...
吉川英治 「剣難女難」
...用捨(ようしゃ)なく六波羅へ曳くぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...怪しげな往来人とみれば用捨なく引ッくくって牛の荷車に積み...
吉川英治 「私本太平記」
...手出しをすると用捨はせぬぞ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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