...その間に時は用捨なく移って...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...夕陽は用捨なく西に沈めり...
大町桂月 「常磐の山水」
...はてな? と思う心に用捨なく雨が降りかかってくる...
豊島与志雄 「神棚」
...』……人から用捨される芸術家たちこそ気の毒だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...以前は土州軍からはこの常真寺へも用捨して警護兵をつけていなかったのだが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...車輪から立つ砂埃は用捨なく...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...私も用捨なくそれを述べて頗る知己としていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...主膳は用捨(ようしゃ)なくグイグイと引張ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼に用捨なく進行するようになった...
夏目漱石 「道草」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...それを斎藤別当に因んで実盛(さねもり)というに及んだ由(『用捨箱』下)...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしはあなたが用捨(ようしゃ)もなく...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...冷たい湿つた風が用捨なく吹き込んで来て...
吉井勇 「酔狂録」
...お前さまとて用捨はしませぬ...
吉川英治 「剣難女難」
...平に……平にご用捨願いたい」「ならぬッ」バラバラと玄蕃を取り囲んだ徒士(かち)侍が...
吉川英治 「剣難女難」
...怪しげな往来人とみれば用捨なく引ッくくって牛の荷車に積み...
吉川英治 「私本太平記」
...平(ひら)にご用捨くださいまし」兄は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...平(ひら)に御用捨くだされませ』『して……其許(そこもと)は今...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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