...ひょろ長い葉柳(はやなぎ)が一本...
芥川龍之介 「偸盗」
...足もまたひょろ長いが...
海野十三 「火星兵団」
...街燈の燈は路の左右にある赤松のひょろ長い幹や黒松の幹を見せていた...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...和智君は痩せて背のひょろ長い体に洗い晒(ざら)した浴衣を着ていた...
田中貢太郎 「変災序記」
...ひょろ長い並木の影が夜の闇の中にかすかにそれと指さされる...
田山花袋 「田舎教師」
...ひょろ長い支那人のような後姿を辻に立った巡査が肩章を聳(そびや)かして寒そうに見送った...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...撞球場なんかに不似合なロシア的な而も痩腕を変に彎曲したひょろ長い姿で...
豊島与志雄 「阿亀」
...ひょろ長い四五本の松をのせた小島が...
豊島与志雄 「鯉」
...ひょろ長い首で重そうな頭を少し傾(かし)げながら...
豊島与志雄 「反抗」
...鷺のようにいやにひょろ長い首のうえにのっかっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...こんな馬鹿べらぼうにひょろ長いんじゃありません...
久生十蘭 「魔都」
...背はひくいが、眼の鋭い一人が、「おい、おしゃべりしとる、そこの兄(あん)ちゃん、ちょっと、向こうまで、顔を貸してくれんか?」そして、ひょろ長い、跛(びっこ)の一人が、新之助の腕をつかんだ...
火野葦平 「花と龍」
...ひょろ長い李聖学の顔が出た...
火野葦平 「糞尿譚」
...痩せこけて背のひょろ長いミチャイ小父が轅馬の背中へ這いあがったが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...頭から足のさきまで真っ赤な肩掛を着た一人のひょろ長い...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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槇村浩 「青春」
...ひょろ長い柱の上に...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...その骨ばッた青面(あおづら)とひょろ長い四肢は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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