...ひょろひょろものの作者ごときは...
泉鏡花 「薄紅梅」
...大切な酒入りの水筒を背中の方へまわしてひょろひょろと立ち上った...
海野十三 「恐竜島」
...その闇の中に友を抱えてひょろひょろしながら...
海野十三 「地球発狂事件」
...ひょろひょろ育ったこの麦は...
太宰治 「女生徒」
...もやしのようにひょろひょろと伸びた薄赤い新芽を手あたりしだいにむしっては捨てた...
壺井栄 「大根の葉」
...このひょろひょろした蔓と縮かんだ葉...
豊島与志雄 「白藤」
...ひょろひょろと這い出して来たよた者に...
中里介山 「大菩薩峠」
...一本ずつ吟味して見ると先生の髯は一本ごとにひょろひょろしている...
夏目漱石 「虞美人草」
...ひょろひょろと前に体が出て行く...
前田夕暮 「種紙の青む頃」
...ひょろひょろと元の処へ戻ってきて...
正岡容 「我が圓朝研究」
...所どころひょろひょろと...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「ひどくひょろひょろした手足の子だ」と親方は言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...わたしはハープにひょろひょろとなった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...その花も咲かないひょろひょろした花壇を貰って嬉しがっているようであった...
宮本百合子 「雨と子供」
...ひょろひょろした9975白楊の木のお仲間にせられていて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...まん中の一人はひょろひょろするほど酔っており...
山本周五郎 「花も刀も」
...「わあっ――」と迅(はや)く――或る者は――ひょろひょろと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...細い白茶(しらちゃ)けた路(みち)はひょろひょろと足元を抜けて...
蘭郁二郎 「自殺」
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