...ひょろひょろとした楽書(らくがき)の形になって彳(たたず)む処に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ひょろひょろと立っているだけだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...ひょろひょろとして膝(ひざ)をついた...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...私は畳の上を二足ばかりひょろひょろと歩いた...
田中貢太郎 「変災序記」
...こそこそとひょろひょろと自分の下宿へ帰ってゆくのが見られるという噂が伝わった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ひょろひょろとした南天の影手水鉢(ちょうずばち)をおおうてうつむきざまに映り...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...地には真黒い大地の膚から青い麦の芽がひょろひょろと出ていた...
豊島与志雄 「過渡人」
...ひょろひょろした木とを眺めていると...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...ひょろひょろしながらも...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひょろひょろと駈け寄って...
中里介山 「大菩薩峠」
...春一がひょろひょろになって玄関に出て来ました...
浜尾四郎 「死者の権利」
...ひょろひょろの野生のゴムの樹だけ...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...ロンドンの兵隊はひょろひょろしていて...
三浦環 「お蝶夫人」
......
八木重吉 「貧しき信徒」
...ひょろひょろした足どりで町中を歩いていると...
矢田津世子 「凍雲」
...ひょろひょろと背の高いのと...
柳田国男 「故郷七十年」
...半分(なかば)開いた入口の方向を眼指(めざ)しつつ蹌踉(ひょろひょろ)と歩み出した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...おのれの使命に、あまり自信をもち過ぎた結果、鼠薬(ねずみぐすり)を舐(な)めさせられて、もろくも、お米にまかれてしまったが、どうにか、命だけを取り止めて、ひょろひょろと、場末の木賃宿からよろけだしたのが、お米に離れてちょうど七日目...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索