...ひょろひょろと風に揉(も)まれたままの形で...
泉鏡花 「悪獣篇」
...それから側のひょろひょろした白樺の木などである...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...ひょろひょろとした南天の影手水鉢(ちょうずばち)をおおうてうつむきざまに映り...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ひょろひょろした木とを眺めていると...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...女生徒の畑は水ばかりじゃぶじゃぶかけているのでいやにひょろひょろしているけれど...
林芙美子 「お父さん」
...ひょろひょろと咲いている沁(し)みるような赤い花の色は...
林芙美子 「新生の門」
...ひょろひょろの銀杏(いちょう)の梢(こずえ)に黄金色の葉がヒラヒラしているのだ...
原民喜 「秋日記」
...ひとつお目にかけますかな」ひょろひょろしながら出て行ったが...
久生十蘭 「骨仏」
...ひょろひょろしながら仲間のところへ帰って行った...
久生十蘭 「ノア」
...ひょろひょろに痩せた*5バグラチオン将軍の像に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...かれ等(ら)『ブリキ張』のひょろひょろ大巡洋艦と...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...剥製(はくせい)の蛙みたいにひょろひょろになって...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...それにあまがえるはみんな舶来ウェスキーでひょろひょろしてますから...
宮沢賢治 「カイロ団長」
...竹に押されてひょろひょろと一方へかしいだ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...ひょろひょろとあとから追って来た...
山本周五郎 「風流太平記」
...ひょろひょろと立ち上っている浮大尽の姿を見出すのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ひょろひょろ出て行った...
吉川英治 「親鸞」
...細い白茶(しらちゃ)けた路(みち)はひょろひょろと足元を抜けて...
蘭郁二郎 「自殺」
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