...そら、たなの上にチーズがのっていたり、てんじょうから、ハムがぶらさがっていたり、あぶらろうそくの上で、おどりをおどったりして、はいるとき、ひょろひょろ、出るとき、むっくりでっくり――、と、いうようなところにいたんでしょう...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「もみの木」
...ひょろひょろものの作者ごときは...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ひょろひょろした...
梅崎春生 「狂い凧」
...ひょろひょろと立っているだけだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...ひょろひょろ育ったこの麦は...
太宰治 「女生徒」
...これでもか、これでもか、生垣へだてたる立葵(たちあおい)の二株、おたがい、高い、高い、ときそって伸びて、伸びて、ひょろひょろ、いじけた花の二、三輪、あかき色の華美を誇りし昔わすれ顔、黒くしなびた花弁の皺(しわ)もかなしく、「九天たかき神の園生(そのう)、われは草鞋(わらじ)のままにてあがりこみ、たしかに神域犯したてまつりて、けれども恐れず、この手でただいま、御園の花を手折(たお)って来ました...
太宰治 「二十世紀旗手」
...またひょろひょろ出かけて行くんでございますよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...表通といわず裏通といわず銀座中をひょろひょろさまよい歩く...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...ひょろひょろとこの場へ連れて来られた一人の通人がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたの声はひょろひょろしていると云った...
夏目漱石 「永日小品」
...一本ずつ吟味して見ると先生の髯は一本ごとにひょろひょろしている...
夏目漱石 「虞美人草」
...ひょろひょろの野生のゴムの樹だけ...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...所どころひょろひょろと...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ひょろひょろしていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...「きみはなにをねぼけてるんだ」と先生はひょろひょろしながら塾生をにらんだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...ひょろひょろしながら犬に文句を云っていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...そこから地上に向って直径一寸ばかりの穴がひょろひょろと抜け通っているきりだったのです...
蘭郁二郎 「穴」
...ひょろひょろと蒼穹(あおぞら)に消えると...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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