...この時ひょいと立つと...
泉鏡花 「婦系図」
...右掌をひょいと顔にあげるのだが...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...ひょいと飛び上がる...
江戸川乱歩 「影男」
...その鳩をひょいと両手でつかまえてしまいました...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...洗濯物(せんたくもの)を持ってひょいと庭に出て来た...
太宰治 「パンドラの匣」
...成はそこで掌でひょいとふせたが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...それがどうかして時おり移動したくなるとひょいと逆立(さかだ)ちをして麻痺(まひ)した腰とあと足を空中高くさし上げてそうして前足で自由に歩いて行く...
寺田寅彦 「あひると猿」
...ひょいと目をあけて見ると...
中島敦 「虎狩」
...ベンウッド医師がひょいと立ち上がった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...藤川さんに表紙を描いて貰って女のひとが何かしながらひょいとこっちへ顔を向けて今にも物を云いかけそうな...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひょいと本堂の内部を窺うだけで...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...杯を持った芸者の手はひょいと引込んだ...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...男はひょいと跼(かが)んで水の中へ手を伸ばした...
山本周五郎 「青べか物語」
...相手の木刀をひょいと叩いた...
山本周五郎 「雨あがる」
...すると、宙に吊り下がったかれの足の先が、切支丹屋敷の高塀の峰に、ひょいと、着こうとしては離れ……届こうとしては揺り返される...
吉川英治 「江戸三国志」
...ひょいと出て来たから仰天したのか」「ど...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひょいひょいと身振りしながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ひょいとそういうことに気がつきましたら...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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