...今し方この門(もん)の下を通(とほ)りかゝつた旅の者だ...
芥川龍之介 「羅生門」
...旅の者が怖れておいでなさるそうでございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「有名な走井の水というのは、あなたのお家にあるのですか、旅の者ですが、一見させていただきたい」「おやすいことでおます、どうぞ、こちらへお入りやして」女中に導かれるまでもなく、門からつい一足の右手は、花崗石の高さ三尺、径四尺ぐらいの井筒(いづつ)があって「走井」と彫ってある、そこから滾々(こんこん)と水を吹き上げている...
中里介山 「大菩薩峠」
...もんぺを穿(は)いた旅の者らしい一人の男であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂しい旅の者ならずとも...
柳田国男 「雪国の春」
...」「我は旅の者、我に糧(かて)を与えよ...
横光利一 「日輪」
...旅の者に食を与えよ...
横光利一 「日輪」
...「旅の者よ...
横光利一 「日輪」
...我は路に迷える旅の者...
横光利一 「日輪」
...ありがとうございました」見ると知らない旅の者です...
吉川英治 「江戸三国志」
...旅の者にちがいない」「路銀に困って...
吉川英治 「江戸三国志」
...一艘も見落すまいと目をこらしていた旅の者があります...
吉川英治 「江戸三国志」
...三千人以上もあれに立て籠っているそうで……何にしても土地の役人や旅の者でも...
吉川英治 「三国志」
...この間出入りの鰻(うなぎ)かきが大川筋で旅の者を助けてきて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...小川町にはお火消屋敷があるんですからな」合羽(かっぱ)をきた旅の者と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あたりに腰を掛けている旅の者が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「鎌倉へ行けば仕事がある」東国から北のほうまで、国々の往来で、旅の者が、旅の者に、「何処へ?」と行く先をたずねれば、「鎌倉へ」と、極まっていう...
吉川英治 「源頼朝」
...あそこの茶屋に休んでいた坊さんだの旅の者が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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