...日(ひび)に「モルヒネ」を服してわずかに痛苦を忘れんとしつつある際においても...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...大きく笑ったのが傷口(きずぐち)にひびいたためであった...
海野十三 「一坪館」
...絶(た)え間(ま)なき早瀬の響(ひびき)...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...中から鉄人Qの笑い声がひびいてきました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...宿る人靈(すだま)のひびらかば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...渓流(けいりゅう)の響(ひびき)の潺湲(せんかん)たるも尾の上の桜(さくら)の靉靆(あいたい)たるもことごとく心眼心耳に浮び来り...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...メランコリックなワルツのひびき...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...あのヂュリエットが戀人(こひびと)で...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...蘆溝橋畔に銃聲がひびき...
中谷宇吉郎 「冬ごもり」
...鼓膜(こまく)にドキッドキッとひびくほど...
新美南吉 「屁」
...――撲りつける手の音がピシピシと僕の耳にひびく...
原民喜 「災厄の日」
...ガンガン岩の壁にこだまして鳴りひびき...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...このひびきは耳にこころよい点で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...あのヴァイオリンの昂騰がひびいた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...例のしゃがれたスペイン流の声をひびかせた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...鼓角(こかく)夜空にひびき...
吉川英治 「三国志」
...「あの物音は? あのひびきは? おお馬だッ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...国を憂える肺腑(はいふ)のひびきと聞えなくもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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