...はら立(だ)たしくひびくばかりだった...
海野十三 「火薬船」
...壁体の上には稲妻のような罅(ひび)が斜めにながく走り...
海野十三 「蠅男」
...充分には外へひびかぬ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ばかに大げさにひびくが...
谷譲次 「踊る地平線」
...小ツルはきゃっきゃっとひびきわたる声で笑い...
壺井栄 「二十四の瞳」
...兩將の光る胸甲敵人の打撃を受けてひびくまで...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ひびく声であった...
徳永直 「白い道」
...胸は山のくずれるような音をして轟(ひび)きましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれは死んだ人たちの嘆きと僕たちの嘆きがひびきあうからだろうか...
原民喜 「鎮魂歌」
...江戸生(き)っ粋(すい)の美妓たちも映らぬ――耳にいかなる歓語もひびかぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...律動の間から響いて来るひびき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...土間に足音をひびかせて踊りはじめる...
三好十郎 「樹氷」
...まるで機関銃のようにひびいてきて...
三好十郎 「樹氷」
...浜藻(はまも)の匂(にお)いを籠(こ)めた微風に送られて響(ひび)いて来た...
横光利一 「日輪」
...あわただしい駒音がひびいていた...
吉川英治 「私本太平記」
...どうんと門内へ地ひびきさせて跳び降りた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...こんな気の永(なげ)え療治(りょうじ)なんかを待っていられるものか」という声がひびいてくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...亀裂(ひび)がはいり...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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