...科学者のなかでニュートンの墓石がひと際目立って並んでいることは云(い)うまでもありません...
石原純 「ニュートン」
...ひと際(きわ)立派な屋根の家であった...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...春の野の萌黄色(もえぎいろ)の襲は月の下では、ひと際(きわ)、柔らかい触(さわ)りを見せていた...
室生犀星 「津の国人」
...幹や枝のなりはひと際すがれてみえる...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...向うではまたひと際高く...
山本周五郎 「あだこ」
...伝六のいびきがひと際高くなり...
山本周五郎 「さぶ」
...その中に、ことし七十二になる眉雪(びせつ)の老将が、ひと際(きわ)、途上に見送る領民の眼をひいた...
吉川英治 「剣の四君子」
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