...洋服はグショ濡れになってゾクゾク寒い事ひと通りではない...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...ひと通りではなかった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ひと通り係長の話を聴き終ると...
大阪圭吉 「坑鬼」
...ひと通りの調査が終ると...
大阪圭吉 「三狂人」
...ひと通りの話を聞いた伝さんが...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...以上ひと通り、この真言の意味を解釈しましたが、要するに『心経』の最後にある、この「掲諦掲諦」の四句の真言は、こういう風に解釈すればよいかと思います...
高神覚昇 「般若心経講義」
...授業はひと通り済んだが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...我が輩ひと通りの考にては...
福沢諭吉 「学問の独立」
...蔵書をひと通り拝見させて頂けましょうか」「さあどうぞ」と役人は言って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...大助は手にとってひと通り眼をとおした...
山本周五郎 「新潮記」
...素直にひと通りやつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...わけて河南の伏牛山脈(ふくぎゅうさんみゃく)をこえる山路の難行はひと通りでない...
吉川英治 「三国志」
...「怪(け)しからぬお手廻しよ」師直(もろなお)がこれに憤慨したことはひと通りでない...
吉川英治 「私本太平記」
...「柴田どのの御立腹はひと通りではない」とか...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひと通りなことではおわさぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひと通りの型を演じてみせた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...治承の飢饉が平家を弱めたことはひと通りでない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ひと通りではない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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