...親分」「もうひと息だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひと息では言えなかった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...いかがですか」彼はひと息ついて...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...葡萄酒をひと息にぐっと飲みほして...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「サ、もうひと息、池の向こうを掃きや……」尚もせわしなく竹箒を動かしはじめようとしたとき、アツ、だしぬけにドーンと腰の番(つが)を突かれた...
正岡容 「小説 圓朝」
...吻っとひと息いれて...
矢田津世子 「凍雲」
...もうひと息というところへ来ていた...
山本周五郎 「追いついた夢」
...立派なもんだよ」栄二はそこで酒をひと息に呷(あお)った...
山本周五郎 「さぶ」
...そこから土塀までひと息に走った...
山本周五郎 「風流太平記」
...そこでひと息ついたとき...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...わが胸こがす恋の息今つく熱きひと息に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...兪渉は、ひと息に飲んで、「いでや」とばかり、兵を引いて、敵軍のまっただ中へ駆け入ったが、またたく間に、彼の手兵は敗走して来て、「兪渉将軍は、乱軍の中に、敵将華雄と出会って、戦うこと、六、七合、たちまち彼の刀下に斬って落された」とのことに、満堂の諸侯は、驚いていよいよ肌に粟(あわ)を覚えた...
吉川英治 「三国志」
...南鄭関までひと息に来てしまった...
吉川英治 「三国志」
...宮以下の公卿軍は」こう訊きながら義貞はひと息ついた...
吉川英治 「私本太平記」
...ひと息ついていると...
吉川英治 「新書太閤記」
...平家(へいけ)の馬場から降りてきたところでございます」ひと息にいって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...掛布団(かけぶとん)の縁(ふち)をぎゅっとひと息に押し込んでくれる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...「ちょっとひと息つかしてくれたまえ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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