...しかしやっとひと息ついたと思うと...
芥川龍之介 「たね子の憂鬱」
...「それ今ひと息だぞっ」君の父上がしぼり切った生命を声にしたように叫んだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...」ひと息にそれだけ言ってしまうと...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...これなどももうひと息どうにかすると相当おもしろく見られそうな気がしたが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...ひと息ふた息の間にあった...
中勘助 「母の死」
...五平次は明神下の家へ引揚げて、ひと息つくと、間もなく八五郎がやつて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また半分ほど酌がせたなおしを今度はひと息に飲んでしまい...
正岡容 「小説 圓朝」
...またひと息に今松は飲んでしまった...
正岡容 「寄席」
...彼はもうひと息でわたしの宿へ着くというところまで来ていて殺されたのであった...
松本泰 「謎の街」
...ここから遠(とお)くてまるで見(み)えなくなるまでひと息(いき)に飛(と)んでゆくんだからね...
宮沢賢治 「いちょうの実」
...ひと息ごとに顔が赤く照らしだされるほど...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...彼はほっとひと息つき...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...「われ一個人にとりては『シャルトリョオズ』をこそ」とてひと息に飲みぬ...
森鴎外 「文づかい」
...一息ひと息に途切らして...
矢田津世子 「凍雲」
...おらあちゃんと知ってるんだ」「父はいい人間だった」ひと息いれて松は話し継いだ...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...ひと息入れるのだ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひと息ついていたところだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...水瓶(みずがめ)の水を柄杓(ひしゃく)からがぶがぶ呑んで、ひと息入れると、婆さんはすぐもとの二階部屋へあがって来た...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??