...そして残りの階段をひと息にのぼり切っていよいよ一番高いところに立った...
海野十三 「怪星ガン」
...これなどももうひと息どうにかすると相当おもしろく見られそうな気がしたが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...ひと息ふた息の間にあった...
中勘助 「母の死」
...控室になっているつづきの脇間へとびこんでひと息つく...
久生十蘭 「だいこん」
...葡萄酒をひと息にぐっと飲みほして...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...沢までひと息という所で暗くなり...
松濤明 「槍ガ岳」
...彼はもうひと息でわたしの宿へ着くというところまで来ていて殺されたのであった...
松本泰 「謎の街」
...吻っとひと息いれて...
矢田津世子 「凍雲」
...おらあちゃんと知ってるんだ」「父はいい人間だった」ひと息いれて松は話し継いだ...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...それをひと息に呷(あお)った...
山本周五郎 「さぶ」
...ようやくひと息ついて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ひと息ついていた所へ...
吉川英治 「三国志」
...あのお声は」と、乱刃のなかを退いて、ひと息入れ、またすぐ、自分を呼ぶ声をあてに駈けだした...
吉川英治 「私本太平記」
...そして玻璃の水をひと息にのんでから...
吉川英治 「私本太平記」
...ひと息に上ってまいったので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...平家(へいけ)の馬場から降りてきたところでございます」ひと息にいって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...私はひと息つき、肌を冷やすことができる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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