...やがてひと息つくと...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...それですよ」と技師はひと息して...
大阪圭吉 「坑鬼」
...大津波が来るとひと息に洗い去られて生命財産ともに泥水(どろみず)の底に埋められるにきまっている場所でも繁華な市街が発達して何十万人の集団が利権の争闘に夢中になる...
寺田寅彦 「災難雑考」
...ひと息ふた息の間にあった...
中勘助 「母の死」
...親分」「もうひと息だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それでようやくひと息つきました...
久生十蘭 「ハムレット」
...わが胸こがす恋の息(いき)今つく熱きひと息(いき)に...
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...彼はもうひと息でわたしの宿へ着くというところまで来ていて殺されたのであった...
松本泰 「謎の街」
...ひと息ごとに顔が赤く照らしだされるほど...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...「もうひと息ってとこだったじゃねえか...
山本周五郎 「さぶ」
...ようやくひと息ついて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...蝶二つ飛びたつさまの光かな矢代千鶴子様矢代はひと息に手紙を書きすすめた...
横光利一 「旅愁」
...ひと息にいうことも...
横光利一 「旅愁」
...わが胸こがす恋の息今つく熱きひと息に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...「もうひと息だぞ! この秋までだ!」寒竹の鞭(むち)は...
吉川英治 「鬼」
...宮以下の公卿軍は」こう訊きながら義貞はひと息ついた...
吉川英治 「私本太平記」
...午(ひる)、ひと息入れて、やがて午すぎの未(ひつじ)の刻(こく)を期し、その決定が諸将へ披露された...
吉川英治 「新書太閤記」
...「高木龍耳軒!」三位卿は読みあげるようにひと息で言った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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