...ひとり立ち、ふたり立ち、やがて、そのへんをあるいていたおおぜいの人が、みな立ちどまって、空を見あげました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...お年の上でも十分おひとり立ちで天下をお治めになることがおできになるので...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...――時劫(じごふ)の濱邊にひとり立ちて身にしも逼る海路のさびしき廣みに心いたむ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...ひとり立ちを意味するほどのことであった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...聖き車臺にたゞひとり立ちてひとしく槍揮ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ひとり立ちで馬車屋もいたしておりまして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「ひとり立ち帰られたかたのことは衷心残念に存じます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ひとり立ち上った足どりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...「自分もこれでどうやらひとり立ちができたわけだ...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...――(その一節……)……蹇としてひとり立ちて西また東すあゝ遇ふべくして従ふべからずたちまち飄然として長く往き冷々たる軽風にのる――――と...
牧野信一 「バラルダ物語」
...噴水から虹がひとり立ち昇っては消え...
横光利一 「上海」
...ここからひとり立ち去って...
吉川英治 「新書太閤記」
...美しい女がひとり立ち交じると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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