...ふたりとも、大きな子で、ひとりは九つ、もうひとりは十一でした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「家じゅうの人たちの言ったこと」
...勇敢なひとりの店員が...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...ひとり海底に住む阿度部の磯良が召に應じない...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...こんな、おたふくゆえ、縁遠くて、それに二十四、五までには、私にだって、二つ、三つ、そんな話もあったのですが、まとまりかけては、こわれ、まとまりかけては、こわれて、それは私の家だって、何もお金持というわけでは無し、母ひとり、それに私と妹と、三人ぐらしの、女ばかりの弱い家庭でございますし、とても、いい縁談なぞは、望まれませぬ...
太宰治 「皮膚と心」
...重役のひとりがこういう言葉をはなむけしてくれました...
谷譲次 「踊る地平線」
...ひとりしづかに寝床に横は(マヽ)つて読書...
種田山頭火 「其中日記」
...245一人(ひとり)も敢て坐に着かず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...濃い頤髯(あごひげ)のあるイタリー音調のひとりの男が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...レントゲン技術をおぼえたひとりの娘さんは原子禍で死んだが...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...座敷へ上げないで庭で聞かすところが趣向だわい」独合点(ひとりがてん)をして納まります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとり、竜之助だけが眠れないものですから、そろそろと起き上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...酒の好きなけものとみえるなァ」と村びとのひとりが...
新美南吉 「和太郎さんと牛」
...あたしひとりをいじめるッ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...私ひとりだろうか...
正岡容 「我が圓朝研究」
...鳳仙花の実がひとりで飛んで繁殖するということは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...もうゆうべの愚連隊たちはひとりも見えなかった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ひとり心のうちで思うのであった...
吉川英治 「三国志」
...ひとり源家の興亡だけにとどまらない...
吉川英治 「源頼朝」
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