...三十一文字(みそひともじ)の上には一向(いつかう)利(き)き目がないやうなり...
芥川龍之介 「雑筆」
...三十一文字(みそひともじ)といつて...
薄田泣菫 「茶話」
...三十一文字(みそひともじ)の講釈と...
薄田泣菫 「茶話」
...織部正もどうやら三十一文字(みそひともじ)をそれらしい形に列(つら)ねることが出来るようになったので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...身辺に酒があると、私はどうも落ちつけない、その癖あまり飲みたくはないのに飲まずにはゐられないのである、旦浦で酒造をしてゐる時、或る酒好老人がいつたことを思ひだした、――ワシは燗徳に(マヽ)酒が残つてをつてさへ、気にかゝつて寝られないのに、何と酒屋は横着な、六尺の酒桶(コガ)を並べといて平気でゐられたもんだ、――酒に『おあづけ』はない!・朝の水で洗ふ・樹影雲影に馬影もいれてこゝでしばらくとゞまるほかない山茶花の実・草を刈り草を刈りうちは夕餉のけむり・夕焼、めをとふたりでどこへゆく・いつさいがつさい芽生えてゐる樹明さんと夕飯をいつしよに食べるつもりで、待つても待つてもやつてきてくれない(草刈にいそがしかつたのだ)、待ちくたびれて一人の箸をとつた、今晩の私の食卓は、――例のかしわ、おろし大根、ひともじと茗荷、福神漬、らつきよう、――なか/\豊富である、書き添へるまでもなく、そこには儼として焼酎一本!食事中にひよつこりと清丸さん来訪、さつそく御飯をあげる(炊いてはおそくなるから母家で借りる)、お行儀のよいのに感心した、さすがに禅寺の坊ちやんである...
種田山頭火 「行乞記」
...ひともじの勢のよさ...
種田山頭火 「其中日記」
...ちしや、ひともじ、ほうれんさうを食べる、うれしい味だ...
種田山頭火 「其中日記」
...三十一文字(みそひともじ)を妙(たえ)なる調べもて編み出し...
中里介山 「大菩薩峠」
...みそひともじなんでげす...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十一文字(みそひともじ)だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
一葉稿 「五月雨」
...専ら古き和文を学び三十一文字(みそひともじ)の歌を詠じて能事(のうじ)終(おわ)るとする者なきに非ず...
福沢諭吉 「新女大学」
...どうでもかうでも上手でも下手でも三十一文字(みそひともじ)並べさへすりや...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...歌が一番善いものならばどうでもこうでも上手でも下手でも三十一文字(みそひともじ)並べさえすりゃ天下第一のものであって...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...風流なすさびと思われていた三十一文字(みそひともじ)を突破して...
宮本百合子 「歌集『集団行進』に寄せて」
...あわれな三十一文字(みそひともじ)などは残ってもいないのであった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...かつて優雅なる三十一文字(みそひともじ)によって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...時には三十一文字(みそひともじ)と背競(せいくら)べをしようという長い名が作られている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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