...翁はこの主人とひととおり...
芥川龍之介 「秋山図」
...ひととおり酒食(しゅしょく)をさせねばならない告げ人を...
伊藤左千夫 「告げ人」
...同家の家人の心痛はひととおりでなく...
井上円了 「おばけの正体」
...ひととおり話をきくと...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...ひととおりようすをさぐってしまうと...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...ひととおり説明したあとで...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...ひととおりあいさつがすんだあとで...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...それより生ずる考えをひととおり述べるつもりである...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...実際行なわれていることはただひととおりよりないことが明らかであるにかかわらず...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...ひととおり市中(しちゅう)の見物もしよう...
田山花袋 「田舎教師」
...ひととおりできあがった政治上の新しい制度は...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...それから南の浜へおりて器を洗うなどひととおり用事をすませたのち「ごはんが残ったらおじやにしておあがりなさい」といって帰っていった...
中勘助 「島守」
...ひととおり測器の点検をして...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...どうかこうか掃除がひととおり済んだ時は二人ともだいぶ親しくなった...
夏目漱石 「三四郎」
...平凡な娘がひととおりはそのようなものに眼を通す...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...子供は沢山に生まれたれども教育もひととおりのことなればさしたる銭もいらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ひととおりみたのち慥かに身ごもっていると云った...
山本周五郎 「契りきぬ」
...その混雑や喧騒(けんそう)はひととおりでない...
吉川英治 「新書太閤記」
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