...急(いそ)いであたしは一掴(ひとつかみ)の草(くさ)を毟(むし)つて...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「癩病やみの話」
...さっと銭箱の中のひとつかみの金貨が空中へ舞(ま)いあがった...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...香をひとつかみ掴(つか)んで香炉(こうろ)の中に投げこんだ...
梅崎春生 「風宴」
...自分の毛をひとつかみ引きぬき...
海野十三 「人造物語」
...ひとつかみの灰がのこっているばかりでした...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...ひとつかみ取りだして...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...ひとつかみに熊をつぶしえたと仮定したならば...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...むしってすてられたひとつかみの草(それは半マイルもはなれた鉄道線路にすててあることもある)...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分には一握(ひとつかみ)の土さえないことを思うと頼りなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...その上にひとつかみのほの白いものが散らばつてゐました...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...秣(まぐさ)のなかへひとつかみほどの糠(ぬか)を投げいれて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ひとつかみの踏みつけられたボロきれのようなカラダのマタのところに...
三好十郎 「胎内」
...向うを張って見るか?(ひどく陽気になっている)(柴田が手にひとつかみの野菜を持って上手の扉から入って来る)柴田 ……ひどいもんだねえ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...血に濡れていない草の葉をひとつかみ...
三好十郎 「肌の匂い」
...ひとつかみほどの...
山本周五郎 「山彦乙女」
...すぐなおる」「ハイ」竹童は草の葉ひとつかみを取ってひたし...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そしてひとつかみの柴を燻(く)べて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ひとつかみにしてしまいそうな権(けん)まくで...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??