...塩豌豆を一掴(ひとつか)みさらつた後...
芥川龍之介 「一塊の土」
...ここでひとつやっつけてやれ!」といいはなった...
海野十三 「太平洋魔城」
...その命令ひとつで兵隊を動員できると考えていた...
高見順 「いやな感じ」
...ひとつ彼に殺させてやろうと思っているのであるが...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...小ツやんにもひとつ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...子はかすり傷ひとつ負わず救い出されたのだった...
永井隆 「この子を残して」
...いたらひとつ頼んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...教授のこの提案の意味を噛みわけたら、歓喜のために躍り上らなければならぬはずなのに、歓喜どころか、溜息ひとつ、つこうとしない...
久生十蘭 「地底獣国」
...くさった ペポカボチャが ひとつ ちゅうを とんで...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「ばにばにきょうだいのはなし」
...仏門が好きで遊びひとつするにも袈裟衣を身にまとう真似ばかりしていて...
正岡容 「小説 圓朝」
...結婚していない若い母と――これはしかしなにひとつ精神的欲求のない女で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...「ではひとつ、あの釣瓶(つるべ)の茶碗で、……いやよろしい、私がいって来る、自分でな」右衛門は客に会釈をして茶室を出た...
山本周五郎 「思い違い物語」
...これからひとつ馳け廻って...
横光利一 「上海」
...ひとつ所にジッとしてはおりません...
吉川英治 「江戸三国志」
...仲時が絶望を感じたのはそれひとつでなく...
吉川英治 「私本太平記」
...廉子の引立てひとつで出世してきたものといってよい...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとつ、そっちの方を運動しなせえ、こっちはいつでも、やれるんだから」李固はてんてこ舞いした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「では、俺がひとつ、腕によりをかけて、探ってみよう...
吉川英治 「親鸞」
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