...そのベッドはひとつは白くて...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...それが、そもそもの間違いなんです」とここで田部井氏は調子を変えて、今度は手真似を加えながら、「じゃア、ひとつ、こういう場合を考えてみて下さい...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...ひとつき経たぬうちに...
太宰治 「恥」
...最初の足あとで行く・雪へ轍の一すぢのあと・雪をふんで郵便やさんよいたよりを持つてきた・雪ふる火を焚いてひとり・ひとつやにひとりの人で雪のふる・ゆきふるだまつてゐる・春の雪のすぐとける街のいそがしくなる・雪の小鳥がかたまつて食べるものがない・すすきに雪の...
種田山頭火 「其中日記」
...ひとつひとつ餅を焼いては食べる...
種田山頭火 「其中日記」
...人として恥ずべきことなど何ひとつない女を得ることになりましょう...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...一月(ひとつき)ばかりの間に大分(だいぶ)懇意になった...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「ひとつ女を見てやるかな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...偶然にも木(こ)の葉(は)のように漂って来る一箇(ひとつ)の杯(さかずき)...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...ひとつ下りて行ってみましょう」七兵衛は兵馬を残して...
中里介山 「大菩薩峠」
...例えばその内の一(ひとつ)を選んで内に掛けるにしても...
夏目漱石 「模倣と独立」
...なにひとつ満足な答を得られなかった...
久生十蘭 「金狼」
...即ち意識は歴史に於て活動する人間の存在のひとつの契機に過ぎず...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ひとつ、頼むよ...
三好十郎 「地熱」
...まあひとつふんばって良い絵を描くようになって下さい...
山本周五郎 「おれの女房」
...――ム、そいつに限る、いったん芸妓(げいこ)に出れや、あとは、本人の意志よりは、金次第、取り巻き次第というわけになりますから」「何とかいたせ、何とか」「抛(ほう)っておいても、そうなるでしょうが、後始末のつき次第に、ひとつ、責めてを変えてみましょう」「貴様、案外、役に立たんな」「恐れ入りました...
吉川英治 「治郎吉格子」
...ひとつその破戒坊主の範宴をさがし出して...
吉川英治 「親鸞」
...どうぞほか様へひとつお越しのほどを」三人は黙って顔を見合せたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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