...人心地(ひとごこち)をお失ひなされましてな...
芥川龍之介 「芋粥」
...私(わたくし)の傷(きずつ)けられた頭脳(あたま)にも少(すこ)しづつ人心地(ひとごこち)が出(で)てまいりました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...そして少し人心地(ひとごこち)がついたので...
有島武郎 「或る女」
...熱めな塩湯にゆっくり浸ったのでようやく人心地(ひとごこち)がついて戻(もど)って来た時には...
有島武郎 「或る女」
...ようやく人心地(ひとごこち)に戻った...
海野十三 「爆薬の花籠」
...病的な自分を人心持(ひとごこち)にさせてくれた...
武田麟太郎 「現代詩」
...八重は人心地(ひとごこち)も無く泣きに泣いて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...政雄はやや人心地(ひとごこち)がつくとともに小便の苦しみがもうたえられなくなった...
田中貢太郎 「女の怪異」
...やっと人心地(ひとごこち)がついたのですよ」主翁は返事のかわりに溜呼吸(ためいき)をした...
田中貢太郎 「黄燈」
...人心地(ひとごこち)がなく物を言っているようであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...人心地(ひとごこち)がつくのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...はじめて正三は人心地(ひとごこち)にかえるようであった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...畳の上には人心地(ひとごこち)を甦(よみがえ)らすものがあって...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...居間へ来なさい」居間へ来る頃には人心地(ひとごこち)がついた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...少し人心地(ひとごこち)のする者は皆命に代えて源氏を救おうと一所懸命になった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...せめて人心地(ひとごこち)が出てくるかもしれないのに」と言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はじめてホッと人心地(ひとごこち)にかえった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...人心地(ひとごこち)を呼(よ)びかえすのだった...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??