...足なえのこじきがひとかたまり...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...お一方(ひとかた)...
泉鏡花 「印度更紗」
...心中(しんちゅう)一方(ひとかた)ならず感謝(かんしゃ)した...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...女房、童の端々にまで、そのやうに人知れぬ厳粛のお心づかひをなさつて居られたほどのお方でございますから、幕府の御重臣や御家人を大事になさることもまた、ひとかたでなく、諸人ひとしくその厚いお恵みに浴し、このお若い将軍家になびきしたがふこと、萱野の風になびくさまにも似て、まことに山よりも高く海よりも深き御恩徳の然らしむるところとは言へ、その御勢力の隆々たるさまは、御父君右大将さまにもまさる心地が致しました...
太宰治 「右大臣実朝」
...既に一方(ひとかた)ならず心を奪はれて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...」浅井は一片着(ひとかたづ)け片着けると...
徳田秋声 「爛」
...三十人ばかりひとかたまりになって行進していると...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...ひとかたまりになつて喋(しやべ)つて居たさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...革命党の刃に倒れた尊いお姫様の一方(ひとかた)が...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...その喜び一方(ひとかた)ならず...
福田英子 「妾の半生涯」
...ひとかたならないものがあるわけですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よく眠れるようになりました私はこれまでのように頭痛がしなくなりました私は空に浮いたひとかたまりの雲のように自由ですなぜならば...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...おなかがへったときのためにパンをひとかたまり...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「七羽のカラス」
...ひとかたまりまばらな毛が生えているのを見て...
山本周五郎 「やぶからし」
...皆様から一方(ひとかた)ならぬ御贔屓(ごひいき)を賜わっておりました...
夢野久作 「暗黒公使」
...ここを破ってまいるのもひとかたならぬご難儀(なんぎ)かとぞんじまする」「とわれらのとる道は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...一方(ひとかた)ならぬ御庇護(ごひご)に預かっております由で』『いや...
吉川英治 「山浦清麿」
...野良犬のひとかたまりみたいに...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??