...何一(なにひと)つ弁(わきま)えてもいない不束者(ふつつかもの)のことでございますから...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...しかし一人(ひとり)はどうあっても生みたいものだと葉子は祈るように願っていたのだ...
有島武郎 「或る女」
...霜兵衛さんだけは感心な豪(えら)い仁(ひと)だ...
内田魯庵 「犬物語」
...普通というものはひとつとしてない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...ひとり苦学生のみを責めるのは少しく酷である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...これをもひとめ見た印象で言はせてもらへば...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...夜(よる)の黒幕たれこめて微かに星のきらめくを焔の海と誰かしる光まばゆき照る日影無限の空の大海の一(ひとつ)しづくと誰か見る...
土井晩翠 「天地有情」
...その時は、――まあ、ひと口にいえば、その時は鳳凰が舞い下りるわけである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そう向うだけで一人(ひとり)ぎめにきめていても困るからね」「どんなに一人できめているんだい」「きめているらしいんだね...
夏目漱石 「虞美人草」
...他(ひと)を騙(だま)すためにわざわざ拵(こし)らえた婆さんの予言も...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いつ帰えってくるかも知れないひとがあるんです...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...他人(ひと)には聞いたり見たり出來ないやうなことが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...どうかしたはずみに自分の手が袋にひつかかつてひとりでに動いたのだと思つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...人を束縛してひとり心配を求むるより...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...今ひとつのほうは揚(あ)げ毬(まり)といって...
柳田国男 「母の手毬歌」
...路(みち)は一(ひと)すぢ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...玉座の左右へ眸(ひとみ)を移した...
吉川英治 「三国志」
...ニコニコとひとりカメラのヒルムの入れ換えをやっている...
吉川英治 「随筆 新平家」
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