...茲に夫婦餅をひさぐ...
大町桂月 「春の筑波山」
...シナの茶をひさぐ者の保護神としてあがめられている...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...人形をひさぐ處即ち芝居であつて...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...木彫りの熊・深山(みやま)ははこの鉢植・一面に瑞西(スイツル)風景を描いた鈴・智恵の小箱・コルク細工の壜栓(びんせん)・色塗りの白粉(おしろい)入れ・等原始的な玩具(おもちゃ)の土産類をひさぐ店々である...
谷譲次 「踊る地平線」
...かのおんなどもがその芸名に仏くさい名前をつけていたのは婬(いん)をひさぐことを一種の菩薩行(ぼさつぎょう)のように信じたからであるというが...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...作声(つくりごゑ)して春をひさぐ条などが...
田山録弥 「西鶴小論」
...鯉(こい)ひさぐ庵(いお)さきのほとり隅田の堤(つつみ)に氈(むしろ)うち敷(しき)て...
永井荷風 「江戸芸術論」
...しかしながら年少廿なりし当時の私にはその舗でひさぐ洋酒や料理の可否は殆ど分らなかつた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...伝法院界隈の古代裂れなどひさぐ小体に気の利いた店の二階...
正岡容 「下町歳事記」
...福寿草その他春待つ花樹をひさぐ植木屋のいと多きも...
正岡容 「滝野川貧寒」
...自分が色をひさぐ事さへ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...衣(きぬ)を商う家、革をひさぐ家、魚をならべる店、わけて薄男(すすきお)がよく訪れた香(こう)さばく家、それらの店にすわる男らの顔にみな見覚えがあった...
室生犀星 「荻吹く歌」
...明代の陶器町に出でゆき古き磁器(じき)ひさぐ店をあさり終日つめたき陶器に手をば触りつつかかる寂しさにわが心やどるか...
室生犀星 「忘春詩集」
...武具をひさぐ商人(あきんど)が軒をならべ...
吉川英治 「篝火の女」
...……生きるためには色をひさぐ女子(おなご)もある...
吉川英治 「私本太平記」
...大津絵(おおつえ)をひさぐ室井半斎(むろいはんさい)の店である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いつも彼がよく立ち寄る雪之下村の餅などひさぐ媼(おうな)の店に腰かけて休んでいると...
吉川英治 「源頼朝」
...草鞋(わらじ)をひさぐ店もあるし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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