...恋をしかけたもののひけめとして葉子は今まで...
有島武郎 「或る女」
...教育のないのを自分のひけめにして...
有島武郎 「星座」
...窶(やつ)す憂身(うきみ)も誰れ故とこそ思ひけめ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...ひけめからであつた...
太宰治 「道化の華」
...お手伝いも出来ぬひけめから...
太宰治 「やんぬる哉」
...敏感(デリカシー)などというひけめは一切持ち合せていなかった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...イライザやジョンやヂョウジアァナ・リードより體質(からだ)の弱いことに敗目(ひけめ)を感じていぢけたりして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...面とむかつて居てもひけめを感じないで...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ひけめを見せるのも癪にさはるので...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...君はさこそ驚きたまひけめ...
森鴎外 「文づかひ」
...今まで何かにつけ引目(ひけめ)を感じていた東北人は...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...代表的な説によると殿さまになにかひけめがあって...
山本周五郎 「思い違い物語」
...多少ひけめを感じながら...
山本周五郎 「季節のない街」
...かよ自身がひけめを感じ...
山本周五郎 「風流太平記」
...ひけめとか羞恥(しゅうち)などという感情は欠けらもない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ひけめを抱かずにはいられなかったからである...
吉川英治 「三国志」
...彼は高氏にあえて負目(ひけめ)は感じていない...
吉川英治 「私本太平記」
...何の負目(ひけめ)もないものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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