...ちょうどひき潮ですさまじい濁流がごうごうとうずまき...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...ひき潮のときに取るのだが...
高見順 「いやな感じ」
...風に吹きなびくグラッドロンの髪は荒いひき潮に浮きなびく黄ろい海草のようであった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...これは、すべての内的過程がそうであるとおり、いくつもの、年を重ねるさし潮、ひき潮があって、段々に海岸線がひろげられてゆき、少しずつ、美しい景観がひらけて来るというようなものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...石垣の端のその石へつかまっていたのである――ひき潮どきなのだろう...
山本周五郎 「柳橋物語」
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