...五十川さんなぞはなんでも物を僻目(ひがめ)で見るから僕はいやなんです...
有島武郎 「或る女」
...眼(ひがめ)にして疑の念(ねん)深き事務室...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...本書の姿を見ひがめ...
岡倉由三郎 「茶の本」
...花瓶(はながめ)の陶(すゑ)の白磁(しろで)の眼(ひがめ)して...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...それはつまり子供の僻目(ひがめ)です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...何が美しかろうというのは僻目(ひがめ)です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「私の僻目(ひがめ)かも知れないが...
永井荷風 「すみだ川」
...わたしの僻目(ひがめ)というものか知らとまで...
中里介山 「大菩薩峠」
...いさざの豆煮と見たはひがめか...
中里介山 「大菩薩峠」
...いさざの豆煮と見たはひがめか...
中里介山 「大菩薩峠」
...満山の雪と見たのは僻目(ひがめ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを主客顛倒と見るのは始めから自然は客であるべきはずとの僻目(ひがめ)から起るのである...
夏目漱石 「コンラッドの描きたる自然について」
...それは僻目(ひがめ)だ」代助の方は通例よりも熱心に判然(はつきり)した声(こえ)で自己を弁護する如くに云つた...
夏目漱石 「それから」
...「僻目(ひがめ)でも何でも可(よ)くつてよ」代助は黙(だま)つて三千代の様子を窺(うかゞ)つた...
夏目漱石 「それから」
...それは僻目(ひがめ)だ」代助の方は通例よりも熱心に判然(はっきり)した声で自己を弁護する如くに云った...
夏目漱石 「それから」
...これは私一人の僻目(ひがめ)であろうか...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...あるいは近世の語りひがめもあったかと思うが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...前科者の怯目(ひがめ)を自分から遠慮してかかっているのか?」いつまでもいつまでも硝子扉の蔭から...
山下利三郎 「流転」
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