...恋人の幽霊にさえ何か心をひかれるものがあった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...風をひかれるがな...
芥川龍之介 「虱」
...いっしょにきてもらいましょうか」屠所(としょ)にひかれる羊(ひつじ)とは...
海野十三 「少年探偵長」
...なにかにひかれるように...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...それよりも心をひかれるのは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...過去に心をひかれるために却ってそのことを軽視する傾向があるように見える...
津田左右吉 「日本精神について」
...それにしてもあまり長滯在になると折角の原稿料から旅館の支拂に大分ひかれるだらうと同情して居ました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...子供にも親にもひかれるこの偽者(にせもの)め――などと殴り書きした...
徳永直 「冬枯れ」
...正確にひかれるまでは一つの音符の間違いも許さない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...美しいものに我れ知らず心ひかれる芸術家の職業的な興味をもって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...電燈が自分の村にもひかれるようになることを...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...ひかれるうしろ髪の痛さはうすれた...
本庄陸男 「石狩川」
...そういう目新しさにひかれる男性の感情をあやしているのであるから...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...……むすめ時代には自分の縹緻(きりょう)にひかれるのだと思って...
山本周五郎 「寒橋」
...何ともいえず心がひかれるにも拘らず...
横光利一 「欧洲紀行」
...しかし今は地貌の隆起に心がひかれる...
横光利一 「無常の風」
...うしろ髪をひかれるような姉のお吟にさえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...後ろ髪をひかれる風は見えない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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