...花も葉もひからびた...
芥川龍之介 「偸盗」
...残っているのはひからびたきりかぶだけだったからです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...ひからびた燈心とともに...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...ひからびた老婆と...
伊藤野枝 「転機」
...ひからびた男でもなければ...
梅崎春生 「桜島」
...やせひからびた近東人(きんとうじん)だ...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...うつろな気持で自分より二つ年上のその痩せてひからびた醜い女をめとったのである...
太宰治 「竹青」
...ひからびた木の実のようにひからびた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...杉の根が痩(や)せひからびた老人の手足のように...
永井荷風 「曇天」
...ひからびた草の葉つぱがしなしなとほそくうごいて居る...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...ひからびた日向の草をみつめてゐる...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...二三の花はまだ彼等の花のデリケエトな氣泡(bulles)を葵色(モオヴ)の高い枝付燭臺のやうに噴出(effusaient)させてゐたけれど、つい一週間前まではその香ばしい泡(mousse)が逆卷いてゐた(dferlait)それ等の葉の多くの茂みの中では、空虚(うつろ)な、ひからびた、香りのない泡(cume)が、ちぢまり、黒ずみながら、萎んでゐた...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...彼女は老いた社会のひからびた陰唇を押しひろげて...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...こんなひからびた実(み)を...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...うれしい心意気だ」男はひからびたような声で笑い...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...自分のよく識(し)っているひからびた手が...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...時にはひからびた額に刻まれた険悪な皺や...
渡辺温 「絵姿」
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