...残っているのはひからびたきりかぶだけだったからです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...ひからびた百足(むかで)その他...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ひからびた老婆と...
伊藤野枝 「転機」
...彼は再び短いひからびた笑い声を立てた...
梅崎春生 「日の果て」
...機関車の車輪には時たまひからびた霜降りの牛肉みたいな奴が二切三切引ッ掛っている位のもので...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...ひからびた斑点があった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...よく見ると子房の基底部にまっ黒くひからびた虫の糞(ふん)のようなものがある...
寺田寅彦 「沓掛より」
...(四月×日)ひからびた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ひからびた姫鱒(ひめます)や...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ひからびた花束のやうに...
堀辰雄 「水族館」
...二三の花はまだ彼等の花のデリケエトな氣泡(bulles)を葵色(モオヴ)の高い枝付燭臺のやうに噴出(effusaient)させてゐたけれど、つい一週間前まではその香ばしい泡(mousse)が逆卷いてゐた(dferlait)それ等の葉の多くの茂みの中では、空虚(うつろ)な、ひからびた、香りのない泡(cume)が、ちぢまり、黒ずみながら、萎んでゐた...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...年よりはふけたひからびた身体をちょこなんと据えていた...
本庄陸男 「石狩川」
...彼女は老いた社会のひからびた陰唇を押しひろげて...
槇村浩 「華厳経と法華経」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...ひからびた石垣のような鰐がいる...
横光利一 「欧洲紀行」
...「みかど……」ひからびた声が...
吉川英治 「私本太平記」
...ひからびた両軍の武者吠えはやまず...
吉川英治 「私本太平記」
...時にはひからびた額に刻まれた険悪な皺や...
渡辺温 「絵姿」
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