...ひからびた燈心とともに...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...やせひからびた近東人(きんとうじん)だ...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...機関車の車輪には時たまひからびた霜降りの牛肉みたいな奴が二切三切引ッ掛っている位のもので...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...うつろな気持で自分より二つ年上のその痩せてひからびた醜い女をめとったのである...
太宰治 「竹青」
...ひからびた木の実のようにひからびた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...古いひからびたチーズの切(き)れっ端(ぱし)と...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...あらゆる尊敬すべききまじめなひからびた職業者はそうである...
寺田寅彦 「柿の種」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...この知力のひからびた潰瘍(かいよう)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...固くひからびた頬に微笑した...
直木三十五 「南国太平記」
...赤ちやけた花崗岩の細末が鮫の皮みたいにかたまつてるところへひからびた小松がかつかつにへばりついて...
中勘助 「銀の匙」
...ひからびた茎の上にゆらゆら動く...
永井荷風 「曇天」
...ひからびた日向の草をみつめてゐる...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...(四月×日)ひからびた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...苦くひからびた一片の食物である...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ひからびた大きな菓子(かし)パンが二つ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...ひからびた石垣のような鰐がいる...
横光利一 「欧洲紀行」
...「みかど……」ひからびた声が...
吉川英治 「私本太平記」
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