...寄せ手の陣がきゅうに攻めつゞみのおとをひかえてひっそりいたしましたので...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...とある山陰の杉の木立が立っておるような陰気な所で其木立をひかえて一つの焼き場がある...
正岡子規 「死後」
...封じ」「一切の批判をさしひかえ」させようとするかのように書いているが...
宮本百合子 「河上氏に答える」
...長火鉢と直角にチャブ台をひかえて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私ももう笑われないうちひかえましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六郎兵衛のそばには内膳がひかえ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...別室にひかえていた衣笠久左衛門も...
吉川英治 「黒田如水」
...大江をひかえてよく水利を生かし...
吉川英治 「三国志」
...呉の大将朱然がひかえていたのである...
吉川英治 「三国志」
...さしひかえましたが」「では...
吉川英治 「私本太平記」
...平服の侍が一人その側にひかえていた...
吉川英治 「私本太平記」
...しかもなおすぐそこの国境を突破して備中へ入ることをひかえていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...遠くにひかえている供の一人をさし招いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...またほかにも一名の客がひかえている旨を告げた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「あっ、ひかえろ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鏡の間のひかえから...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...平家という当面の敵をひかえながらも...
吉川英治 「源頼朝」
...古参方が十名ほどひかえておられたらよろしかろう」地形を案じていう者があると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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