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饗庭篁村 「木曾道中記」
...粟(あは)稗(ひえ)を刈(かり)こむころなれば家に居(を)る男を見ず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...変電所の鉄骨ががつちり直角形(改作)・さういふ時代もあるにはあつた蝉とる児のぬきあしさしあし・暑さきはまり蝉澄みわたる一人・ゆふべはよみがへる葉に水をやる・山はゆふなぎの街は陽のさす方へ・炎天まつしぐらにパンクした(自動車)逸郎君に・百合を桔梗に活けかへて待つ朝風・ちつともねむれなかつた朝月のとがりやう・夜あけの風のひえ/″\として月草ひらく七月二十七日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...ひえ/″\としてよろし...
種田山頭火 「其中日記」
...ひえる體などには非常に暖まつて好いと言ふことである...
田山花袋 「日光」
...「ひえさびたる趣」を愛したのであるが...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...吹き通う風の冷さに蔽(おお)うものもなく転寐(うたたね)した身体中は気味悪いほど冷切(ひえき)っているのである...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...稗(ひえ)とか黍(きび)とかいうものはこの辺ではほとんど作らない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...中には菫か雀(すずめ)の稗(ひえ)か分らぬようなものもある...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...たとえば粟穂(あわぼ)稗穂(ひえぼ)の餅を食ってしまうことを粟刈り...
柳田国男 「年中行事覚書」
...足軽に百姓のことが分ってたまるもんでねえ」「稗(ひえ)すら食いかねるっちゅうに...
吉川英治 「鬼」
...日吉社参(ひえしゃさん)とかの...
吉川英治 「私本太平記」
...青い光線がひえびえと流れこんできた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...肩技(かたわざ)、背技、膝技から、尖飛(せんぴ)、搭舞(とうぶ)ノ法などと呼ぶ五体十部の基本の上に、八十八法の細かい型があって、飛燕(ひえん)、花車(かしゃ)、龍(りゅうびん)、搏浪(はくろう)、呑吐星(どんとせい)、などさまざまな秘術もある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...仲秋のように冷々(ひえびえ)と感じる...
吉川英治 「親鸞」
...粟でも稗(ひえ)でも...
吉川英治 「平の将門」
...「ひえい」笛みたいに嗄(かす)れた返辞が露八の喉(のど)の奥でした...
吉川英治 「松のや露八」
...ずっと冷々(ひえびえ)して...
吉川英治 「夕顔の門」
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