...年中變らぬ稗勝(ひえがち)の飯に粘氣(ねばりけ)がなく...
石川啄木 「二筋の血」
...秋の水ひえ/″\と澄んで湛へてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...限りない哀感をもってひえびえとした美しさを編みだしているのは...
中井正一 「美学入門」
...雲といつしよにひえびえと空高く吹いてゐます...
林芙美子 「小さい花」
...いい声で稗搗節(ひえつきぶし)をうたう...
久生十蘭 「あなたも私も」
...『比叡(ひえい)』も水雷戦隊にかこまれているぞ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...前の方に逢坂(おうさか)、比叡(ひえい)、左に愛宕(あたご)や鞍馬(くらま)をのぞんだ生絹は、何年か前にいた京の美しい景色を胸によみがえらせた...
室生犀星 「荻吹く歌」
...里恵には費(つひえ)を節して此家に住み...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...生命(いのち)のある限り――地球の冷尽(ひえつく)す限り――鼻の表現を――新しく――新しく――...
夢野久作 「鼻の表現」
...この子四ツじゃに糠(ぬか)より軽い軽いはずだよ稗糧(ひえか)と夫婦の坊子(ぼこ)じゃもの坊子(ぼこ)にゃ出ぬ乳も運上にゃしぼる藁で髪ゆい...
吉川英治 「脚」
...比叡(ひえい)のうしろから飛びまわってまいりました...
吉川英治 「神州天馬侠」
...日吉(ひえ)神社の参道まで突出している...
吉川英治 「新書太閤記」
...日吉(ひえ)の禰宜行丸(ねぎぎょうがん)などの硯学(せきがく)たちが...
吉川英治 「新書太閤記」
...こうして、廟議の方針が、にわかに一決しないのを見ると叡山は、(念仏方の公卿たちの策謀を、まず先に打ち懲(こら)せ)と、いつもの手段に出て、近いうちに、日吉(ひえ)、山王の神輿(みこし)をかついで一山三千が示威運動に出るらしいという警報が都へ入ってきた...
吉川英治 「親鸞」
...ほへ子申すに「はに子さんは稗搗節(ひえつきぶし)の名手ですよ」とある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...弦之丞の身は飛燕(ひえん)のごとくかわっていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...伽藍の森厳にひえびえとした夜気を流して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まるで彫刻のようにひえびえとする冷めたい...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??