...贔屓(ひいき)の闘牛士の名を呼ぶ観客の声...
谷譲次 「踊る地平線」
...―――もうこの事実はいくら私のひいき眼でも否(いな)むに由(よし)なく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...依怙贔屓(えこひいき)でない程度で...
徳田秋声 「仮装人物」
...コルシカの食人鬼――簒奪者(さんだつしゃ)――暴君――自分の姉妹に愛着した怪物――ルマタ(訳者注 ナポレオンがひいきにした俳優)の教えを受けた道化役者――聖地ジャファの攪乱者(かくらんしゃ)――猛虎――ブオナパルテ――すべてそれらは消散してしまい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...新撰組が相撲の贔屓(ひいき)となり...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分たちの贔屓(ひいき)の旦那が...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうせこれから御贔屓(ごひいき)になるんですから――いえ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一年ばかり前から御ひいきにして下すって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お家(うち)は堅(かた)けれど他處(よそ)よりのお方(かた)が贔負(ひいき)になされて...
一葉女史 「大つごもり」
...いろいろ有名な方々にごひいきを願っているんですヨ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...お前を贔屓(ひいき)にしとる永田が...
火野葦平 「花と龍」
...「御難をして熱海の贔屓(ひいき)を頼っていく一節などいかにも実感があって志ん生の自叙伝を聴く思いがあった」と安藤鶴夫君はその日の批評に書かれたが...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...贔屓目(ひいきめ)は妙なものにて...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...あなたが余り御ひいきなんで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...母の方は自分の身内だけに向うへ贔負(ひいき)をするかも知れんが東京へ来てあの天女(てんにょ)の如(ごと)きお登和嬢を見れば誰だって賛成しない人はなかろう」小山「アハハ君の眼からは天女に見えても猜疑(さいぎ)という色眼鏡(いろめがね)で視られると天女が悪魔と思われる事もあるからね...
村井弦斎 「食道楽」
...私は御贔負(ごひいき)になって幾年にもならねえ...
山本周五郎 「あだこ」
...どうしてもひいき目っていうものがございましてね」「そんな...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...そういう愛はひいきだ...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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