...その様子じゃ大分一雪女史が贔屓(ひいき)らしい...
泉鏡花 「薄紅梅」
...贔屓(ひいき)の引倒しですよ...
薄田泣菫 「茶話」
...そのごひいきだったのか...
高見順 「いやな感じ」
...「林先生は田原さんばかり贔屓(ひいき)にしている」などと生徒から言われたこともあった...
田山花袋 「田舎教師」
...仰せのごとくと笑えるように)……どうか今後ともごひいきを……」避け得られぬ閑話の両三句...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼女をたいへん贔屓(ひいき)にしていて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...長らく皆様の御贔屓(ごひいき)になっておりました茂太郎が死にました……お驚きなさるのも御尤(ごもっと)もでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...変らないところがたのもしいかも知れない」「まあそんな贔負(ひいき)があるから独仙もあれで立ち行くんだね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お前の贔屓(ひいき)のお礼が良い兄貴とめぐり逢ったんだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あての昔の贔屓(ひいき)のお方がおましてな...
火野葦平 「花と龍」
...贔屓(ひいき)の言葉をかけてやろうではないか――と言いかけられて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...特に彼だけをひいきにしているわけではない...
山本周五郎 「季節のない街」
...いつか赤鬼が「きさまにはひいきのうしろ盾がある」と云ったし...
山本周五郎 「さぶ」
...こりゃあとんでもねえまちげえだぜ」「おめえ知ってるのか」「うちのごひいきの旦那だ」六三はまた手を振り...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...親の贔屓(ひいき)目という本能が邪魔をして徹底した教育鍛練が行われ難い...
夢野久作 「能とは何か」
...いかに自国を贔屓目(ひいきめ)に見ても...
吉川英治 「三国志」
...ごひいきの旦那衆から...
吉川英治 「新・水滸伝」
...御贔屓(ごひいき)にあずかっていたんで...
吉川英治 「旗岡巡査」
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