...)しかし先生の短歌や俳句は如何に贔屓目(ひいきめ)に見るとしても...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...けれどもいくら贔屓眼(ひいきめ)に見ても...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ああした売女の役をふられた八重子自身が贔屓(ひいき)の観客へ対しての弁明のように響いて...
寺田寅彦 「自由画稿」
...安さんを贔屓(ひいき)にするせいか...
夏目漱石 「坑夫」
...農民や町人に贔屓(ひいき)していることである...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...――シューバルさんは不公平です! シューバルさんは外国人にえこひいきします! シューバルさんは火夫たちを機関室から出して便所掃除をさせました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...彼は絶えずリザヴェッタが工兵士官ばかりを贔屓(ひいき)にしていることをからかった挙げ句...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...何方(どちら)に向ても依怙贔屓(えこひいき)なしに扱(あつかっ)て居るから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...永年のひいき先――着物(よろい)があるもないもなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...天下の有志を集めて依怙贔屓(えこひいき)なく金春(こんぱる)...
正岡子規 「病牀六尺」
...もっとも此頃贔屓(ひいき)にして...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...贔屓(ひいき)贔屓で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...日頃ごひいきのドガの踊子のデッサンと額ぶちを買い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あたしたちは長いこと御贔負(ごひいき)になって来たし...
山本周五郎 「風流太平記」
...御婦人たちは特にごひいきが多いそうだけれど...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...正義を行うのに冷静でえこひいきもせず...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...それは鐵舟がひいきの圓朝を自宅の大勢の客たちに紹介するため呼んだことがある...
吉川英治 「折々の記」
...頼朝もずいぶん依怙贔屓(えこひいき)の強い方の人である...
吉川英治 「随筆 新平家」
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