例文・使い方一覧でみる「ぱん」の意味

...斑々（はんぱん）として砂にたれた... 斑々として砂にたれたの読み方
芥川龍之介「偸盗」

...――彼等はそれでも反叛（はんぱん）したかも知れない... ――彼等はそれでも反叛したかも知れないの読み方
芥川龍之介「文芸的な、余りに文芸的な」

...そこに審判官（しんぱんかん）と評定官（ひょうじょうかん）のこらずがあつまって... そこに審判官と評定官のこらずがあつまっての読み方
ハンス・クリスティアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 楠山正雄訳「旅なかま」

...甲板（かんぱん）へかけあがれ」「おい... 甲板へかけあがれ」「おいの読み方
海野十三「幽霊船の秘密」

...そういうものが外人との交際の頻繁（ひんぱん）になるにつれて所在にそれがある... そういうものが外人との交際の頻繁になるにつれて所在にそれがあるの読み方
高村光雲「幕末維新懐古談」

...私の頻繁（ひんぱん）過ぎる要求に絶えず戦々兢々（せんせんきょうきょう）としている結果... 私の頻繁過ぎる要求に絶えず戦々兢々としている結果の読み方
谷崎潤一郎「鍵」

...いつの間にか船首をめぐらせる端艇小さくなりて人の顔も分き難くなれば甲板（かんぱん）に長居は船暈（ふなよい）の元と窮屈なる船室に這（は）い込み用意の葡萄酒一杯に喉を沾（うるお）して革鞄（かばん）枕に横になれば甲板にまたもや汽笛の音... いつの間にか船首をめぐらせる端艇小さくなりて人の顔も分き難くなれば甲板に長居は船暈の元と窮屈なる船室に這い込み用意の葡萄酒一杯に喉を沾して革鞄枕に横になれば甲板にまたもや汽笛の音の読み方
寺田寅彦「東上記」

...またひとしきり頻繁（ひんぱん）に足を運ぶのだったが... またひとしきり頻繁に足を運ぶのだったがの読み方
徳田秋声「縮図」

...山のようなやつがドンドン甲板（かんぱん）を打ち越してさ... 山のようなやつがドンドン甲板を打ち越してさの読み方
徳冨蘆花「小説　不如帰」

...「若先生に直談判（じかだんぱん）というて美しい女子（おなご）が乗り込んで来た... 「若先生に直談判というて美しい女子が乗り込んで来たの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...今余の案内をしている婆さんはあんぱんのごとく丸（ま）るい... 今余の案内をしている婆さんはあんぱんのごとく丸るいの読み方
夏目漱石「カーライル博物館」

...――真夜中の甲板（かんぱん）に帆綱を枕にして横（よこた）わりたる... ――真夜中の甲板に帆綱を枕にして横わりたるの読み方
夏目漱石「草枕」

...そのうち燗徳利（かんどくり）が頻繁（ひんぱん）に往来し始めたら... そのうち燗徳利が頻繁に往来し始めたらの読み方
夏目漱石「坊っちゃん」

...從（したが）つて其方（そのはう）の談判（だんぱん）は... 從つて其方の談判はの読み方
夏目漱石「門」

...ある晩甲板（かんぱん）の上に出て... ある晩甲板の上に出ての読み方
夏目漱石「夢十夜」

...斑々（はんぱん）たる一通の血染の手紙... 斑々たる一通の血染の手紙の読み方
野村胡堂「天保の飛行術」

...中津から先（ま）ず船に乗（のっ）て出帆（しゅっぱん）すると... 中津から先ず船に乗て出帆するとの読み方
福澤諭吉「福翁自伝」

...その後プリニウスを読むと八巻三十五章に蛇が土と同色でその形を隠す事は一汎（いっぱん）に知らる...
南方熊楠「十二支考」

「ぱん」の書き方・書き順